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【市況】修正:ダウ先物は上昇 米CPIは予想通りの結果 市場は利下げ期待を変えず=米国株

※スーパーコアの数字が違っておりました。お詫びして訂正いたします。

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:47)(日本時間22:47)
ダウ先物 36856(+50.00 +0.14%)
S&P500 4677.75(-0.75 -0.02%)
ナスダック100先物 16468.25(+18.25 +0.11%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも上昇。S&P500は横ばいで推移している。先ほど発表になった11月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%、前年比3.1%と予想通りの結果となった。エネルギー・食品を除くコア指数も予想通りの内容。特にパウエル議長も動向を気にしている住居費を除くサービスインフレ、いわゆるスーパーコアが計算値で前月比0.4%と前回の0.2%から上昇したことは注目される。

 これを受けて市場は来年の米利下げ期待を変えていない。きょうからFOMCが始まり、明日結果が発表される。物価上昇圧力は数十年来の高水準からは後退しているが、労働市場は依然として堅調で、個人消費と経済全体をけん引している。FOMCは金利を再び据え置く見通しだが、パウエル議長は恐らくこれまでのタカ派姿勢と、追加利上げの可能性も残し、利下げを行う前に物価上昇の持続的な後退を確認したい意向を改めて表明するだろう。しかし、市場も姿勢を変えないと思われるようだ。

 市場からは、「投資家が1年を好調に終えようとしている。最近の上昇はゴルディロックス型のシナリオへの期待に基づいている。経済成長は鈍化するものの景気後退はなく、インフレの持続的低下による来年の利下げ期待などである。ただ、残念ながら、まだその良いニュースの多くは割り引かれている状態だと思われる」といった前向きな見方も出ている。

 オラクル<ORCL>が決算を受けて時間外で下落。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。クラウド部門の伸びが25%と第1四半期の30%から2四半期連続で鈍化した。インフラ事業の成長は1年余り加速した後、第1四半期に初めて鈍化していた。その中での今回の結果は競争の激しい市場で、同社の成長努力が進展していないのではないかと投資家を懸念させる内容となった。

*米消費者物価指数(11月)22:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 3.1%
予想 3.1% 前回 3.2%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 4.0%
予想 4.0% 前回 4.0%(コア・前年比)

・スーパーコア(住居費を除くサービス業)
結果 0.4% 前回 0.2%(前月比)

(NY時間08:57)(日本時間22:57)時間外
オラクル<ORCL> 104.66(-10.47 -9.09%)

アップル<AAPL> 192.60(-0.58 -0.30%)
マイクロソフト<MSFT> 371.02(-0.28 -0.08%)
アマゾン<AMZN> 146.02(+0.13 +0.09%)
アルファベット<GOOG> 133.17(-1.53 -1.14%)
テスラ<TSLA> 238.47(-1.27 -0.53%)
メタ・プラットフォームズ<META> 324.00(-1.28 -0.39%)
AMD<AMD> 132.74(-1.67 -1.24%)
エヌビディア<NVDA> 462.10(-4.17 -0.89%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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