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【経済】【クラファン】消化器がん死ゼロへ! 画期的「自走式カプセル内視鏡」でがん検査の課題解決 ミュー、12月18日募集開始

 独自の「自走式カプセル内視鏡」で、がん検査・治療の課題解決を目指す株式会社ミュー(滋賀県草津市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは12月18日20時開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:300万円、上限募集額:3000万円
・ エンジェル出資実績あり
・ みなし時価総額:3億7500万円
・ 類似上場企業:オンコリスバイオファーマ <4588> [東証G]、キャンバス <4575> [東証G]、シンバイオ製薬 <4582> [東証G]、ステラファーマ <4888> [東証G]、オリンパス <7733> [東証P]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

がんの「後追い治療」に伴う課題を解決する

 ミューによると、現在のがん検査および治療は主に、病気に気付いてから検査する「後追い治療」であり、患者が病気に気付いてからの検査では、がんが進行し、治療がより困難になるほか、後追い治療は医療費の上昇を招き、社会にとって大きな経済的負担となるといいます。

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(出典:CF Angels)

 また、現在の内視鏡検査にはいくつかの課題が存在するそうです。

 患者にとって最も大きな課題は、検査時の苦痛と不快感であり、通常の内視鏡検査は、挿入される管が検査中、口または鼻、肛門をふさいで、患者に痛みや圧迫感をもたらします。その結果、検査への抵抗感が生じ、検査を受ける意欲が低下することがあるそうです。

 また、内視鏡検査は一般的に、検査の苦痛を軽減するため患者は鎮静剤や麻酔を必要とすることから、検査の安全性や合併症のリスクが生じるといいます。

がんの早期発見を実現する「自走式カプセル内視鏡」

 内視鏡検査が抱える課題への解決策として、同社は「苦痛のない定期健診により、全消化器系がんの早期発見」を実現するため、自走式カプセル内視鏡を開発しています。

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(出典:CF Angels)

 一般的な内視鏡検査での胃がん発見率は0.5%以下ですが、体調異常を感じる前に、自走式カプセル内視鏡により気軽に定期検査を実施すれば、消化器系がんの早期発見が期待されるそうです。

 自走式カプセル内視鏡の大きなメリットとして、(1)他のカプセル内視鏡が蠕動(ぜんどう)任せであるのに対し、診察したい箇所までカプセルを移動させられること(2)一般的な内視鏡検査に伴う苦痛がないこと(3)患部への薬液投与などへの発展性も期待できることが挙げられるといいます。

 自走式カプセル内視鏡による検査の、患者と病院へのメリットは以下の通りです。

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(出典:CF Angels)

胃から全消化管へ対象を拡大

 同社は、自走式カプセル内視鏡および制御装置のさらなる研究開発を行い、製造を製造業者に委託し、販売業者を通して医療機関に提供する計画です。

 ユーザーとなる医療機関については、臨床試験に協力する医療機関から順次、全国の医療機関へと展開していく予定で、販売業者のネットワークを通して普及させていくとしています。

 自走式カプセル内視鏡の研究開発については、胃から、最終的に大腸までの全消化管へと検査対象を拡大していく計画です。

2028年度に98億円売上へと成長か

 日本国内における年間の胃がん検査受診者は435万人、大腸がん検査受診者は500万人(2020年度日本消化器がん検診学会調査報告)ですが、今後、自走式カプセル内視鏡による検査が浸透していくと同社は見ています。

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(出典:CF Angels)

 「体調異常を感じる前に、自走式カプセル内視鏡により、気軽に定期検査を実施することで消化器系がんの早期発見が期待されます。自走式カプセル内視鏡には低侵襲性という特徴もあり、バリウムX線検査や従来型内視鏡検査とは異なる選択肢を提供するものと考えられます」(同社)

今後の成長に向けて

 まずは2024年をめどに小腸検査用の既存カプセル内視鏡の承認を取得して販売を開始し、2025年~26年に、胃検査を対象とした自走式カプセル内視鏡の市場に参入、2027年~28年を目標に同内視鏡による大腸検査を開始し、全消化管検査を実現する計画です。

 これまで30回以上の臨床試験を実施しており、今後、承認申請に向け、4医療機関から臨床試験実施の内諾を得ているといいます。

 自走式カプセル内視鏡の製品化を行っている企業は中国に2社程度、国内ではないのが現状ですが、同社は、同内視鏡の中核的な技術として国内8特許・海外2特許を取得済みで、現在2件を出願中です。

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(出典:CF Angels)

 2028年2月期に予定している、大腸向け自走式カプセル内視鏡の承認・上市で商品ラインナップが出そろうため、当期を直前期とした東京証券取引所グロース市場へのIPO準備を順次進めていくとしています。IPOでの調達資金は商品の研究・開発に充当し、さらなる成長を目指したい考えです。

 将来的には、自走式カプセル内視鏡は患部への薬液投与、腸内細菌の採取、AI技術を利用した自動検診などへ活用範囲が拡大していくと期待されているといいます。

 「カプセルの小型化と遠隔検査診断が進めば、患者はより手軽に検査を受けることができます。患者は自宅から医療施設に出向かずに診断を受けることが可能となり、医療へのアクセスが向上することが期待されます」(同社)

 患部への薬液投与(ドラッグ・デリバリ)は、副作用なく治療効果が増大することが期待されているほか、腸内細菌の採取が可能となれば、心身の健康を制御する新しいアプローチが開かれると見られるそうです。

 また、自走式カプセル内視鏡にAI技術を組み合わせた自動健康診断が可能になれば、患者は病院へ行かずに自身の健康状態を把握することができ、病気の早期発見や管理が可能になるといいます。

 「さらに、苦痛なく治療可能な治療や医療ミニロボットの導入により、手術や治療がより効果的で快適に行え、患者の治療体制が向上し、医療の質が向上することが期待されます」(同社)

株主構成

 同社は、エンジェル投資家などから出資を受けています。

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・オンコリスバイオファーマ <4588> [東証G]
・キャンバス <4575> [東証G]
・シンバイオ製薬 <4582> [東証G]
・ステラファーマ <4888> [東証G]
・オリンパス <7733> [東証P]

発行者・募集情報

■会社名
株式会社ミュー

■設立年月日
2011年3月16日

■決算期
2月

■代表者
大塚尚武(代表取締役)

■本店所在地
滋賀県草津市野路東1-1-1立命館大学BKCインキュベータ103号室

■URL
http://www.mu-frontier.com/

■資本金
4200万円

■発行済み株式数
75,000株

■発行する株式等の種類
普通株式

■目標募集額
3,000,000円

■上限募集額
30,000,000円

■発行価額
1株あたり 5,000円

■申込単位
20株100,000円単位
※コース:20株(100,000円)・40株(200,000円)・60株(300,000円)・80株(400,000円)・100株(500,000万円)から選択

■申込期間
2023/12/18(月)20:00~12/28(木)23:59

■資金使途
・払込金額の総額(上限募集額を発行の場合)3,000万円のうち、発行諸費用として約698万円を差し引いた後の手取概算額2,302万円は、小腸検査用カプセル内視鏡の承認取得、国内医療機器市場への参入、装置の安全性試験を行い、承認取得の1条件クリア、2~3医療機関へ自走装置を提供し、臨床試験の実施などに充当する。

・払込金額の総額が300万円(目標募集額を発行の場合)以上2,990万円以下であった場合、発行諸費用を除く手取概算額(203万円~2,294万円)は、主に小腸用カプセル内視鏡の承認取得、国内医療機器市場への参入、1医療機関へ自走装置を提供し、臨床試験のための費用に優先して充当する。

■連絡先
ohtsuka@mu-frontier.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、CF Angelsの下記ページをご覧ください。

【消化管がん死を無くす!】自走式カプセルの遠隔診断で苦痛のない検査から治療まで!

【タイトル】

CFスタートアップスの強み・ポジショニング

1.スタートアップのステージに添った支援
・株式投資型クラウドファンディング
・最先端スキームによる資本調達支援
・上場会社・CVCとの資本提携・業務提携マッチング支援
・EXIT(IPO、M&A)支援

2.上場会社・CVC向け支援
・CVCファンドの組成・運営支援
・上場会社のオープンイノベーション支援

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