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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東電HD、アインHD、SOMPO

東電HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京楽天地 <8842>  5,140円  +705 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 東京楽天地<8842>はカイ気配スタート。6日の取引終了後、東宝<9602>が楽天地に対し、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格を1株6720円としており、これにサヤ寄せする格好となっている。東宝は現在、間接所有分を含め楽天地株の23.07%を所有している。プライム上場維持基準の継続した充足やPBR1倍割れ改善への対応といった楽天地が抱える経営課題を解決するとともに、不動産事業や映画事業の戦略を補完し、強化することにつなげる狙い。買い付け予定数は345万9825株(下限145万8500株、上限設定なし)、買い付け期間は12月7日から来年1月24日まで。東京証券取引所は6日付で楽天地株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■東電HD <9501>  738.3円  +46.3 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 東京電力ホールディングス<9501>は大幅続伸。9月21日の高値(725円)を上回り、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。事実上の運転禁止命令が出されている東京電力柏崎刈羽原子力発電所について、原子力規制委員会が早ければ年内にも命令解除を判断する見通しにあることが複数のメディアで6日報じられた。同原発の再稼働を巡っては命令解除後に原発立地自治体の同意を得るプロセスがあり、なお先行きは見通せないが、再稼働の動きが前進したとの見方から足もと物色の矛先が向かっている。

■アインホールディングス <9627>  4,803円  +236 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 アインホールディングス<9627>が3連騰している。6日の取引終了後、24年4月期の連結業績予想について、売上高を3750億円から3902億6300万円(前期比8.8%増)へ、営業利益を156億6300万円から184億5000万円(同15.3%増)へ、純利益を82億5000万円から100億円(同8.3%増)へ上方修正したことが好感されている。ファーマシー事業における処方箋枚数の増加に加えて、新型コロナウイルス感染症治療薬を含めた高額医薬品処方への対応が増加したことなどによる処方箋単価の上昇や、リテール事業において客数が好調に推移していることなどが要因という。また、顧客の購買傾向が感染症対策商品からコスメ関連商品などへ変化しており、これに伴う単価の上昇やコスト低減も寄与するとしている。なお、第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高1937億2700万円(前年同期比13.2%増)、営業利益87億4900万円(同28.9%増)、純利益52億5700万円(同38.2%増)だった。

■SOMPO <8630>  7,126円  +226 円 (+3.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 SOMPOホールディングス<8630>が全般軟調地合いに抗して続伸し7000円大台乗せ。9月26日につけた上場来高値6977円を更新し最高値圏に躍り出た。損保大手3社の一角で海外展開にも注力し、トップラインの過去最高更新基調が続いている。6日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、最終利益段階で従来計画の2640億円から3240億円(前期比12倍)に大幅増額した。会社側によると、「当社が保有している米データ解析大手パランティア・テクノロジーズの株式の一部を売却した。パーセンテージは開示していないが、金額で約860億円の投資有価証券売却益を計上した。ただし、今回の株式売却後も同社とパランティア社との業務上の関係性はこれまでと変わりない」(同社広報)としている。パランティアは同社の重要な戦略パートナーだが、関係性に変化がないことは買い安心感につながっている。

■オキサイド <6521>  3,415円  +85 円 (+2.6%)  11:30現在
 オキサイド<6521>がカイ気配スタートで株価水準を切り上げ、3000円台前半のもみ合いを上放れる気配をみせている。光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発のニッチトップ企業で、戦略商品である半導体検査装置向け紫外レーザーなどに引き合いが旺盛だ。6日取引終了後、ドイツの公的研究機関IKZと次世代レーザー用光学単結晶の技術移転に関する共同研究開発契約を締結したことを発表、これが材料視されている。同社株は11月中旬に底値圏から急浮上、同月28日には3800円の戻り高値を形成したが、その後は利益確定売りに押される形で3200~3500円のゾーンで売り物をこなしているが、今回の発表を受け改めて株価が刺激される格好となった。

■日本航空 <9201>  2,846円  +30.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 日本航空<9201>とANAホールディングス<9202>が堅調。地合い悪のなかで東証の業種別指数の「空運株」は逆行高と気を吐く。6日の米ニューヨーク市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は大幅安となり、1バレル=69ドル台まで水準を切り下げて6月以来の安値水準をつけた。米国でのガソリン在庫の増加が米原油先物相場の下落につながったとみられている。空運株に対しては、燃料コスト負担の軽減による業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。

■エスプール <2471>  402円  +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 エスプール<2471>が高い。光通信<9435>のグループ会社が6日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、エスプール株の保有割合が5.31%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は11月29日。

■サッポロHD <2501>  6,073円  +7 円 (+0.1%)  11:30現在
 サッポロホールディングス<2501>が3日続伸し、年初来高値を連日で更新した。6日の取引終了後、シンガポールの投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズがサッポロHDの株式の買い増しを続けていたことが判明し、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、3Dの保有割合は10.56%から11.73%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて、経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は11月29日。

■楽天銀行 <5838>  2,507円  -231 円 (-8.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 楽天銀行<5838>がウリ気配スタート。6日の取引終了後、親会社である楽天グループ<4755>が保有する楽天銀の株式に関し、海外市場における売り出しを行うと発表。需給面での悪影響を懸念した売りが優勢となっている。7日、売出株数は2455万株で、売出価格は1株2470円とすると発表した。売り出し後も楽天銀は楽天グループ<4755>の連結子会社となるとしている。

■ハーモニック <6324>  3,830円  -305 円 (-7.4%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が反落した。6日の取引終了後、海外市場での株式売り出しを決議したと発表。トヨタ自動車<7203>が保有する全株式を売却する。株式需給への短期的な悪影響を警戒した売りが膨らんだ。売出株数は437万9400株で、売出価格は7日から11日までのいずれかの日に決める。ハーモニックは売り出しによる需給への短期的な影響を和らげるため、取得総数70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.73%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。政策保有株式を見直す動きが進むなか、ハーモニックはトヨタの売却意向を確認した。海外での売り出しにより、海外機関投資家比率の向上を通じた株主層の拡充と株式の流動性向上を図る。トヨタとは引き続き良好な取引関係を継続していく。

■INPEX <1605>  1,960.5円  -60.5 円 (-3.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比2.94ドル安の1バレル=69.38ドルに下落。70ドルを割り込み6月下旬以来の安値水準に落ち込んだ。米ガソリン在庫が予想を超えて増加したことで原油市場の需給悪化が警戒された。米国や中国の景気減速に向けた警戒感も台頭している。

■三菱UFJ <8306>  1,238.5円  -5.5 円 (-0.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が軟調な値動きを強いられている。ここ欧米や国内など世界的に金利低下局面にあり、前日の米債券市場では長期債や超長期債が買われ、米10年債利回りは4.10%台まで水準を切り下げた。発表された雇用関連指標が低調で、FRBによる利下げ前倒しの思惑が債券買いに拍車をかけている。また、日本でも欧米の金利低下に引っ張られる形で長期債利回りは下落基調にあり、前日に新発10年債利回りが0.620%をつける場面があった。大手金融機関にとっては運用環境の悪化が嫌気され、株価にネガティブに作用している。

■オーエス <9637>  4,125円  +700 円 (+20.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 オーエス<9637>がカイ気配スタート。6日の取引終了後、阪急阪神ホールディングス<9042>がオーエスに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株5000円。オーエスの株価はTOB価格にサヤ寄せする形となっている。買付予定数の下限は141万7000株で、上限は設定しない。阪急阪神は大阪・梅田エリアの再開発を進めるうえで、不動産を保有するオーエスとの相乗効果を生み出していく。TOB成立後、一連の手続きを経て、オーエスは上場廃止となる見込み。東京証券取引所は6日、オーエス株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■QPS研究所 <5595>  845円  +135 円 (+19.0%) 一時ストップ高   11:30現在
 QPS研究所<5595>が上値指向を強めている。前日に東証グロース市場に新規上場した同社は人工衛星の開発を手掛けており、宇宙関連銘柄と位置付けられる。前日は公開価格390円の2.2倍となる860円で初値形成後、874円で上昇一服。その後はストップ安の水準となる710円に売られる荒い動きとなった。直近IPO銘柄で値動きの軽さが意識され、全体相場が軟調ななかで個人投資家の日計りの資金が流入しているようだ。

■リスクモンスター <3768>  505円  +38 円 (+8.1%)  11:30現在
 リスクモンスター<3768>が急反発している。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を21万株(発行済み株数の2.78%)、または1億円としており、取得期間は12月7日から来年2月29日まで。機動的な資本政策を実施することで資本効率の向上を図り、株主への利益還元を実現することが目的としており、発行株式総数の適正化という観点から、今後自社株の一部を消却する予定としている。

●ストップ高銘柄
 東京機械製作所 <6335>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ピクセラ <6731>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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