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【市況】米大手銀からは弱気な見方も S&P500は来年末までに4200との予想

 ウォール街のストラテジストがこぞって来年の米株式市場の史上最高値を予想する中で、米大手銀のストラテジストから弱気な見方が示されている。投資家のポジショニングとセンチメントがほぼ逆転した時期に消費者トレンドが軟化し、来年は株式にとってより厳しいマクロ環境になると予想しているようだ。

 S&P500は2024年末までに4200まで下落し、現在の水準からおよそ8%下落すると予想している。来年のS&P500企業の利益の伸びは2-3%を予想、1株利益の目標は225ドルだという。主な逆風として、世界的な景気減速と流動性の縮小、地政学および政治的リスク、高過ぎるバリュエーションなどを挙げている。

 GDPの伸び軟化、歴史的な高金利、企業収益に対する下振れリスクなどが重なる中で、ディフェンシブなポジションを取ることを改めて推奨している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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