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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):全保連、ファンペップ、いい生活

全保連 <日足> 「株探」多機能チャートより
■全保連 <5845>  947円  +89 円 (+10.4%)  本日終値
 全保連<5845>が後場に上伸し、上場来高値を更新した。27日に出資先のジャパンエンターテイメント(沖縄県名護市)と同社の筆頭株主である刀(大阪市)が、沖縄県北部でテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」を2025年に開業すると発表した。更に、全保連が28日正午、ジャパンエンターテイメントのテーマパークの名称決定に関して開示を行った。全保連の発表を機に、同社への中期的な収益貢献を巡る期待が膨らむ形となり、買いが集まったようだ。全保連はJUNGLIAの運営会社となるジャパンエンターテイメントに2018年に出資。「やんばる」の大自然を舞台とした体感型アトラクションやスパ施設などを構えるテーマパークの創設に向けたミッションに積極的に参画していくとしている。刀は大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの経営再建を進めた森岡毅氏が代表を務めている。

■ファンペップ <4881>  178円  +16 円 (+9.9%)  本日終値
 ファンペップ<4881>が続急伸。27日の取引終了後、リン酸化タウタンパク質を標的とするアルツハイマー病を対象とする研究を開始したと発表したことが好感された。世界の数多くの製薬会社及びバイオベンチャー企業では、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して神経細胞を障害する2つのタンパク質「アミロイドβ」「タウ」を標的とする根本的治療薬の研究開発が活発化しており、同社でも抗体誘導ペプチド技術(ペプチド治療ワクチン)を用いた医薬品開発の知見にもとづき、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座との共同研究により、タウ伝播を抑制する抗リン酸化タウ抗体誘導ペプチドの研究開発を行い、アルツハイマー病に対する新規根本治療薬開発を目指すとしている。なお、同件による23年12月期業績への影響は織り込み済みとしている。

■いい生活 <3796>  504円  +45 円 (+9.8%)  本日終値
 いい生活<3796>が大幅反発。27日の取引終了後に発表した10月度の月次概況(速報)で、売上高が前年同月比6.7%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同5.8%増となり牽引役となったほか、ソリューション売り上げも同12.1%増となった。会社側によると、前期と比べてソリューション売り上げを構成する導入支援プロジェクトの規模が大きくなる傾向があり、進行中の各プロジェクトの売り上げ計上予定時期が下期に集中しているという。そのため、ソリューション売り上げは10月までの累計では前年同期比減収となっているが、通期では増収となる見込みとしている。

■ナガオカ <6239>  997円  +84 円 (+9.2%)  本日終値
 ナガオカ<6239>は高い。27日の取引終了後、中国子会社が石油化学プラントなどの内部装置「スクリーン・インターナル」を大口受注したと発表。今後の業績貢献への期待から買われた。受注金額は約3800万元(約8億円)で、契約納期は2024年4月。会社側では、今回の受注は今期業績予想に織り込んでいないとし、生産計画の見直しを行うとした。

■ミガロホールディングス <5535>  1,285円  +96 円 (+8.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ミガロホールディングス<5535>が大幅反発。27日の取引終了後、AKIコマース(東京都新宿区)の全株式を24年1月4日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。AKIコマースとその完全子会社であるアソシア・プロパティは、不動産賃貸管理業、サブリース業及び買取再販業を展開しており、今回の買収によりストックデータとなるDX不動産会員数の拡大と流通物件の確保能力獲得に貢献すると判断したという。取得価額は未開示。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。

■メディカルネット <3645>  395円  +29 円 (+7.9%)  本日終値
 メディカルネット<3645>が大幅反発。27日の取引終了後、医療機関への受託臨床検査サービスを展開するミルテル(広島市南区)の株式の一部を24年1月5日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の株式取得により新たにミルテル株式の56.4%を取得し、従来の持ち分と合わせて59.0%の議決権を所有することになる。ミルテルは、乳がん患者の唾液中で変化する「ポリアミン類などの唾液代謝物」を解析し乳がんの早期発見をサポートする「スキャンテスト乳がん」など未病予防分野での高い技術を有しており、今回の子会社化によりメディカルNの強みである歯科医院の顧客基盤を用いて、ミルテルのソリューションを社会に浸透させるとしている。なお、同件による24年5月期業績への影響は精査中としている。

■サイジニア <6031>  1,170円  +80 円 (+7.3%)  本日終値
 サイジニア<6031>は高い。同社はきょう、グループ会社のZETAが手掛けるリテールメディア広告エンジン「ZETA AD」が、丸井グループ<8252>傘下の丸井が運営するネット通販「マルイウェブチャネル」に導入されたと発表。「ZETA AD」が導入されたことで、検索条件と連動した最適な広告掲載が実現し、ユーザーにより効果的に訴求することが可能になるという。なお、同サイトでは既にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、レコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」が活用されており、今後「ZETA AD」との連携による更なる相乗効果が期待できるとしている。

■ACSL <6232>  1,060円  +48 円 (+4.7%)  本日終値
 ACSL<6232>が大幅高で4日ぶりに反発。27日の取引終了後、海外募集による新株式発行の募集株式数を変更すると発表しており、需給悪化懸念が和らいだことを好感した買いが入ったようだ。従来の募集株数は300万株の予定だったが、150万株に変更する。引受人であるマッコーリー・キャピタル・リミテッドが欧州及びアジアを中心とする海外市場(ただし米国及びカナダを除く)においてマーケティングを実施した結果、市場動向を鑑み、引受人の引受株式数を変更することに伴い、募集株式数を変更するとしている。

■CINC <4378>  760円  +32 円 (+4.4%)  本日終値
 CINC<4378>が3日続伸。27日の取引終了後、集計中の23年10月期単独業績について、売上高が従来予想の18億9700万円から19億4500万円(前の期比7.8%増)へ、営業損益が2900万円の赤字から7800万円の黒字(同73.3%減)へ、最終損益が6700万円の赤字から500万円の黒字(同97.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。アナリティクス事業の受注が堅調に推移したことに加えて、マネジメント層の採用遅延により採用費及び人件費が抑制されたことや、コスト改善により販管費が抑制されたことが寄与した。

■バリュークリエーション <9238>  2,365円  +61 円 (+2.7%)  本日終値
 バリュークリエーション<9238>が上伸。同社は22日に東証グロース市場に新規上場した。同日に公開価格を72.6%上回る初値3090円を形成し、3340円まで買われて以降、下落基調が続いていたが、28日にTWOSTONE&Sons<7352>との協業開始を発表。これを材料視した買いが入り、底入れの機運を高めている。TWOSTが保有するマーケティング人材や開発ノウハウを活用。バリューCはフリーランスマーケターの提案とプロダクトの開発支援で協業を進め、上場後の更なる事業拡大につなげる。

●ストップ高銘柄
 24セブン <7074>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 地盤HD <6072>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ <6085>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 コンヴァノ <6574>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ZUU <4387>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 ユークス <4334>  615円  -150 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄


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