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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ケアネット、三菱重、Aバランス

ケアネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■ケアネット <2150>  851円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 ケアネット<2150>がストップ高。前営業日の22日取引終了後、東京証券取引所がケアネットの上場区分を東証グロース市場からプライム市場に変更すると発表した。これを受け、指数連動型のパッシブ系ファンドの資金が同社株に流入するとの期待が膨らんだようだ。29日付で市場区分を変更する。

■日本システム技術 <4323>  2,539円  +169 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 日本システム技術<4323>が急伸。前営業日の22日取引終了後、株主優待制度の導入を発表し、好感されたようだ。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主が対象。オリジナルカタログギフトを保有株式300株以上500株未満で3000円相当、500株以上で7000円相当、贈呈する。継続保有期間が3年以上の場合、300株以上500株未満の株主は5000円相当、500株以上は1万2000円相当とする。更に、創立50周年記念優待も実施。2024年3月末時点で100株以上を保有する株主にオリジナルクオカード1000円分を贈呈する。

■三菱重工業 <7011>  8,824円  +529 円 (+6.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 三菱重工業<7011>が続急騰。同社は前営業日の22日、防衛事業説明会を開き、同事業の売上規模が2027年3月期までに年間で1兆円規模となり、28年3月期以降は年間1兆円以上となるとの見通しを示した。防衛関連が同社の業績拡大のドライバーとなるシナリオが改めて確認された格好となり、投資家の資金を引き寄せた。日本政府による防衛力整備計画の大幅な拡充により、事業規模が現状の5000億円規模から2倍以上になると想定する。同社は今後、事業拡大に向けて設備増強や研究開発に積極的に投資をする。

■Abalance <3856>  3,640円  +175 円 (+5.1%)  本日終値
 Abalance<3856>が後場上げ幅拡大。この日正午ごろ、子会社Vietnam Sunergy Cell Companyにおいて、セル工場(フェーズ1、ベトナム国フートー省)が10月下旬に完工したことを記念し、今月22日に落成式典(記念パーティー)を開催したと発表。これを手掛かりに買われたようだ。

■レゾナック <4004>  2,789.5円  +117 円 (+4.4%)  本日終値
 レゾナック・ホールディングス<4004>が大幅続伸し年初来高値を更新。同社は22日、米テキサス州にある半導体コンソーシアム「Texas Institute for Electronics(TIE)」に、日本メーカー及び材料メーカー初の戦略パートナーとして参画すると発表。TIEは、米テキサス大学オースティン校が主導する非営利団体で、テキサス州や半導体・防衛エレクトロニクス企業、国立研究所、学術機関の官民で構成。半導体の最先端技術のロードマップを5年早め、米国で最先端の技術を生み出すことを目的としており、戦略パートナーにはインテル<INTC>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などが名を連ねている。また、同日には米カリフォルニア州のシリコンバレーに半導体のパッケージング及び材料の研究開発センターの開設を予定し、導入設備などの調査、準備を開始したことを明らかにしている。

■サイバーエージェント <4751>  925.4円  +36.6 円 (+4.1%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が大幅高で4日続伸。子会社サムザップが21日に配信を開始した「呪術廻戦 ファントムパレード」が、AppStoreゲーム部門のセールスランキングでトップを維持しており、引き続き好材料視された。同タイトルは、テレビアニメ「呪術廻戦」初のスマートフォンゲーム。原作コミックスは、電子版を含むシリーズ累計発行部数が8000万部(7月4日時点)を突破し、「劇場版呪術廻戦0」は全世界興行収入265億円を突破する大ヒットを記録。ゲームの事前登録数は150万人を突破していたことから、期待通りのヒットとなっているようだ。

■豊田合成 <7282>  3,024円  +96.5 円 (+3.3%)  本日終値
 豊田合成<7282>は続伸。午後1時ごろ、自社株247万2500株(発行済み株数の1.90%)を12月8日付で消却すると発表しており、好材料視された。11月8日に東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得した全株式にあたる。なお、消却後の発行済み株数は1億2761万4147株となる予定だ。

■川崎汽船 <9107>  5,195円  +140 円 (+2.8%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が後場上げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、自社株1246万9700株(発行済み株数の4.97%)を12月1日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2億3824万2689株となる予定だ。

■堀場製作所 <6856>  9,594円  +247 円 (+2.6%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が上場来高値を更新した。24日付の日刊工業新聞が、「堀場製作所は半導体製造で使用する異物検査装置を増産する」と報じた。事業の拡大につながると受け止めた投資家の買いが集まったようだ。記事によると、京都市内の本社工場の生産エリアを拡張し、2024年1月末に竣工予定。熊本県の阿蘇工場とあわせて全体の生産能力は従来比で1.5倍を見込むという。同装置に異物除去などの機能を追加する開発に加え、同社の分光技術を応用して歩留まりの向上につなげる機能の開発も、極端紫外線(EUV)プロセス向けに進めているとしている。

■三和ホールディングス <5929>  2,112円  +48 円 (+2.3%)  本日終値
 三和ホールディングス<5929>は続伸。SMBC日興証券が22日付で投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を2200円から2400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。米州事業の価格効果、日本事業の堅調な需要や円安効果により、同証券の従来予想を大きく上回っているとして、営業利益予想を24年3月期は530億円から620億円へ、25年3月期は560億円から645億円へ引き上げた。また、自社株取得を4期ぶりに上限50億円で実施しており、キャッシュフローの増大を踏まえると、今後の実施頻度は高まると期待されると見込んでいる。これら本業の順調な拡大に加えて、M&Aを含めた成長投資や株主還元強化による持続的な株主価値向上の点で、他の住宅設備会社よりも安定した優位性があると評価している。

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