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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ケアネット、三菱重、東エレク

ケアネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■ケアネット <2150>  843円  +142 円 (+20.3%) 一時ストップ高   11:30現在
 ケアネット<2150>が急騰。前営業日の22日取引終了後、東京証券取引所がケアネットの上場区分を東証グロース市場からプライム市場に変更すると発表した。これを受け、指数連動型のパッシブ系ファンドの資金が同社株に流入するとの期待が膨らんだようだ。29日付で市場区分を変更する。

■日本システム技術 <4323>  2,533円  +163 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 日本システム技術<4323>が大幅高。前営業日の22日取引終了後、株主優待制度の導入を発表し、好感されたようだ。毎年3月末時点で300株以上を保有する株主が対象。オリジナルカタログギフトを保有株式300株以上500株未満で3000円相当、500株以上で7000円相当、贈呈する。継続保有期間が3年以上の場合、300株以上500株未満の株主は5000円相当、500株以上は1万2000円相当とする。更に、創立50周年記念優待も実施。2024年3月末時点で100株以上を保有する株主にオリジナルクオカード1000円分を贈呈する。

■三菱重工業 <7011>  8,805円  +510 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 三菱重工業<7011>が続急騰。同社は前営業日の22日、防衛事業説明会を開き、同事業の売上規模が2027年3月期までに年間で1兆円規模となり、28年3月期以降は年間1兆円以上となるとの見通しを示した。防衛関連が同社の業績拡大のドライバーとなるシナリオが改めて確認された格好となり、投資家の資金を引き寄せた。日本政府による防衛力整備計画の大幅な拡充により、事業規模が現状の5000億円規模から2倍以上になると想定する。同社は今後、事業拡大に向けて設備増強や研究開発に積極的に投資をする。

■ダイワボウ <3107>  2,992円  +76 円 (+2.6%)  11:30現在
 ダイワボウホールディングス<3107>が続伸した。前営業日の22日取引終了後、祖業の繊維事業を手掛ける連結子会社の大和紡績の発行済み株式の85%を、投資会社のアスパラントグループ(東京都港区)の関連ファンドが出資する投資目的会社に売却すると発表。事業の選択と集中に向けた意思決定を評価した買いが入ったようだ。ダイワボウと大和紡績の企業価値を最大化させるため、繊維事業を独立させる。譲渡価格は95億4000万円。売却に伴い、関係会社株式売却損として約170億円の特別損失を計上する見込み。24年3月期の連結業績予想については、最終利益の見通しを204億2000万円から71億円(前期比62.7%減)に引き下げた。増益予想から一転、最終減益を見込む。売上高や営業利益などへの影響は精査中。配当予想は据え置いた。今回の売却で得た資金は、財務基盤の強化や株主還元、成長投資の原資として活用する。

■東京エレクトロン <8035>  24,270円  +325 円 (+1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>は反発。2万4000円台を回復し、11月20日につけた上場来高値2万4470円を視界に入れる展開。22日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇し、半導体関連も米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>は値を下げたものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら上昇した。半導体メモリー市況は底が入ったとの認識が広がっており、東京市場でも同関連株を買い戻す動きが活発だ。東エレクについては今月に入ってから急ピッチの株価上昇を続けていることで目先高値警戒感や、一部調査機関による投資判断引き下げの影響も出ているが、信用倍率が1倍を下回るなど売り長であり、貸株調達による機関投資家の空売りなども想定されるなかでショートカバーの動きが株価に浮揚力を与えている。

■AGC <5201>  5,386円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在
 AGC<5201>が3日ぶりに反発している。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2024年1~6月にも『メッセンジャーRNA(mRNA)医薬品』の原料の生産を千葉工場(千葉県市原市)で始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、同社が新たに国内で生産を始めるのは、mRNAの生産に不可欠な原料の一つである「プラスミドDNA」という。mRNA薬は新型コロナウイルスワクチンとして実用化され、国内の製薬大手も開発を進めており、原料が国内調達できるようになれば、治療薬まで一貫生産できる体制が整うことになることから、需要増加への期待が高まっているようだ。

■三洋貿易 <3176>  1,296円  +14 円 (+1.1%)  11:30現在
 三洋貿易<3176>が3日続伸している。22日の取引終了後に長期経営計画を発表しており、最終年度である28年9月期に営業利益90億円(23年9月期実績は67億4000万円)を目指すとしたことが好感されているようだ。既存事業の有機的成長を図るほか、新規事業への投資と潜在コア事業群の果実化、グローバル事業部制の深化と海外拠点展開の推進などに重点的に取り組む方針だ。

■INPEX <1605>  2,114.5円  +6.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>はしっかり。INPEXは朝方に値を下げる場面があったが、下値には買いが入りプラス圏に転じている。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の24年1月限が前日比0.67ドル安の1バレル=77.10ドルと下落した。サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成する「OPECプラス」の閣僚級会合が26日から30日に延期された。減産を巡り産油国の足並みが揃っていないことが要因ともみられている。OPECプラス会合を巡り原油相場には強弱観が対立しているが、INPEXなどの株価に対しては割安感を指摘する声が多く、下落場面では下値を拾う動きが出ている。

■神戸物産 <3038>  3,856円  -25 円 (-0.6%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が軟調。前営業日の22日取引終了後に10月度の個別業績を発表した。売上高は前年同月比13.5%増の440億7800万円となったが、経常利益は同17.1%減の19億4900万円となった。為替変動のリスクヘッジを目的とした為替予約に関して時価評価損を計上したという。加えて、今週に入りドル円相場が一時1ドル=147円台前半までドル安・円高方向に振れたことで、円高メリット株と位置付けられる神戸物産の株価に上昇圧力が掛かったが、足もとでは1ドル=149円台半ばと円高が一服している。これらの要因が神戸物産株に対し、買い持ち高を解消する目的の売りを促したようだ。

■ショクブン <9969>  330円  +80 円 (+32.0%) ストップ高   11:30現在
 ショクブン<9969>は商い伴い急騰。祝日前22日の取引終了後、不二家<2211>と冷凍自動販売機分野で業務提携すると発表した。今後の業容拡大への期待から買いを集めている。不二家が冷凍スイーツ自動販売機「FUJIYA CAKE’s STAND」を中京や関西地域で設置拡大するにあたり、ショクブンが同販売機の設置・運用を担う。また、ショクブンの宅食事業で不二家の冷凍スイーツなどの販売取り扱いを始める。

■テクニスコ <2962>  873円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 テクニスコ<2962>は物色人気加速、前営業日22日にストップ高を演じたが、きょうは寄り付きから一段と買いの勢いが増し、連日のストップ高水準に張り付いている。今年7月26日に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄で、ヒートシンク(放熱板)製品の製造販売を手掛けるが、同商品が高出力半導体レーザー向けやパワー半導体向けで旺盛な需要を捉えていることから、半導体関連中小型の出世株候補として光が当たった。株価は今月15日に24年6月期第1四半期決算を嫌気されマドを開けて売られたが、足もとでは、そのマドを完全に埋めきり一段の上値を指向している。

■ミナトホールディングス <6862>  1,429円  +185 円 (+14.9%)  11:30現在
 ミナトホールディングス<6862>は5連騰と上値追い鮮明、カイ気配スタートとなり新値街道を突き進む展開。産業用メモリーモジュールを主力展開し、半導体関連の中小型株人気の先駆として物色人気が加速している。時価は2006年2月以来約17年9カ月ぶりの高値圏に浮上しているが、時価総額は前営業日終値換算で100億円を下回るなど低い水準で一段の上値余地に期待した買いが続いている。そうしたなか、22日取引終了後、半導体デバイスプログラマなどの開発・製造を手掛ける台湾のDediProg Technologyと資本・業務提携することを発表、これによる業容拡大効果を見込む形で投資資金が攻勢を強めている。

■トランスジェニック <2342>  278円  +25 円 (+9.9%)  11:30現在
 トランスジェニック<2342>が急反発した。前営業日の22日の取引終了後、取得総数30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.78%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、材料視されたようだ。取得期間は11月24日から2024年3月22日。

■ザインエレクトロニクス <6769>  904円  +76 円 (+9.2%)  11:30現在
 ザインエレクトロニクス<6769>が急伸。半導体のファブレスメーカーとして草分け的な存在であり、特定用途向け半導体を自社ブランドで独自開発し、その高度な技術力が評価されている。東京市場では半導体関連の中小型株が草刈り場となっている状態で、ニッチトップの実力を有する同社株にマーケットの視線が向いている。今月初旬に23年12月期の業績予想の下方修正を発表し、営業損益は7700万円の赤字見通しとなったが、これを受けて株価はいったん下押したものの、すぐに悪材料出尽くし的な動きで浮上に転じた。今期の営業赤字は一過性で同社が推進する中期経営戦略のもと、24年12月期以降は成長トレンドへの復帰が濃厚との読みが働いている。下方修正発表同日に上限15万株の自社株買いを発表していることも、株価底入れを助長する形となった。

■デルタフライ <4598>  1,320円  +97 円 (+7.9%)  11:30現在
 Delta-Fly Pharma<4598>が高い。東京証券取引所が前営業日の22日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を24日売買分から解除すると発表。また、日本証券金融も同日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われているようだ。

●ストップ高銘柄
 ショクブン <9969>  330円  +80 円 (+32.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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