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【材料】ギャップが決算受け大幅高 オールドネイビーが予想以上に好調=米国株個別

(NY時間10:38)
ギャップ<GPS> 17.90(+4.23 +30.91%)

 アパレルのギャップ<GPS>が大幅高。前日引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高は減収が続いているものの予想ほどではなかった。旗艦ブランドのオールドネイビーが小幅ながらも予想外の増収となり、バナナ・リパブリックとアスレタの減収を相殺した。1株利益も予想を大きく上回っている。ガイダンスでは通期の売上高を1桁台半ばの減少と見ており、従来の見通しを維持した。

 粗利益率は前年から改善し、予想も上回ったが、これは商品調達戦略、航空運賃の値下げ、有利な商品契約、プロモーションの減少を反映しているとしている。

 今回の決算はディクソンCEOが業績改善に早くも成功していることを示した。同CEOはインタビューで「全体的に業績は好調だが、各ブランドには引き続き取り組むべき課題がある」と述べた。バナナ・リパブリックのマーケティングと商品構成の改善、そして、オールド・ネイビーの女性向けマーケティング活動の強化などを挙げている。特にオールド・ネイビーについては「トレンドに沿った強い反応を見ており、一貫性を持って取り組む必要がある」と述べた。

 オールドネイビーとアスレタは今期15-20店舗の純増を計画し、ギャップとバナナ・リパブリックは引き続き約50店舗を閉鎖する見込み。

 今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げも伝わり、従来の16ドルから20ドルに引き上げた。「同社は非常に高いハードルをクリアしながらも、1株利益は最も説得力のあるビートを達成した。端的に言えば、これほど数字が予想を上回る銘柄はほとんどない」と述べている。

(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:-2.0%(予想:-8.7%)
  オールドネイビー:+1.0%(予想:-8.5%)
  ギャップ・グローバル:-1.0%(予想:-5.7%)
  バナナリパブリック:-8.0%(予想:-7.0%)
  アスレタ:-19%(予想:-8.3%)
・1株利益(調整後):0.59ドル(予想:0.19ドル)
・売上高:38.0億ドル(予想:36.1億ドル)
・粗利益率(調整後):41.3%(予想:39.0%)
・営業利益率:6.6%(予想:3.2%)

(11-1月・第4四半期見通し)
・売上高:横ばい~若干の減少

(通期見通し)
・売上高:1桁台半ばの減少を維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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