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【材料】アプライドが好決算も下落 中国への輸出規制で米当局が捜査と伝わる=米国株個別

(NY時間10:15)
アプライド<AMAT> 147.59(-7.22 -4.66%)

 半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示した。

 好調な決算ではあったが、株価は下落。中国への輸出規制に違反したとして米当局の捜査に直面していると伝わった。ロイター通信が伝えた。同社は中国最大のチップメーカーである中芯国際集成電路製造(SMIC)社との取引を巡って米司法省から調査を受けており、適切な許可を得ずに何億ドルもの機器を販売したかどうかを調べているという。

 同社は「マサチューセッツ地区連邦検事局から、特定の中国顧客の出荷に関する情報を求める召喚状を受け取ったことを2022年10月に最初に開示している。政府に協力しており、輸出管理や貿易規制を含む世界的な法律の順守に全力を尽くしている」と説明した。

 米政府は国家安全保障のために、中国に特定の種類の機械を送ったり、特定の企業と取引したりする際には企業にライセンスを申請するよう求めている。

(8-10月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.12ドル(予想:1.99ドル)
・売上高:67.2億ドル(予想:65.4億ドル)
  半導体システム:48.8億ドル(予想:47.7億ドル)
  グローバル・サービス:14.7億ドル(予想:14.4億ドル)
  ディスプレイおよび隣接市場:2.98億ドル(予想:2.80億ドル)
・粗利益率(調整後):47.3%(予想:47.0%)

(11-1月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.72~2.08ドル(予想:1.84ドル)
・売上高:約64.7億ドル(予想:63.4億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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