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【市況】17日の株式相場見通し=弱含み推移か、米株上昇一服受け上値重い展開

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は前日終値近辺で方向感の見えにくい展開ながらやや弱含みに推移しそうだ。前日の米国株市場では目先高値警戒感からの利益確定売りが優勢となり、NYダウが5日ぶりに反落した。今週発表された重要経済指標が相次いで事前コンセンサスを下回り、FRBによる政策金利の引き上げが終了したとの見方からダウはここまで急速に上値を指向してきた。この日は朝方開示された週間の米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働需給逼迫への懸念は一段と後退しているが、株価面では足もとで上昇一服感が出ている。決算発表を嫌気され一部のダウ構成銘柄が急落したことも全体指数の押し下げ要因となった。ただ取引終盤は下げ渋っており、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながらプラス圏で引けている。東京市場では前日に日経平均株価が4日ぶりに反落したが、下げ幅は100円未満にとどまっており、引き続き調整圧力は意識されるところ。外国為替市場で目先は1ドル=151円台を下回る円高方向に振れていることも輸出セクターには逆風となりやすい。押し目買い需要は観測されるものの、きょうは週末要因も考慮して上値は重そうだ。また、取引時間中は米株価指数先物の値動きなどに左右されそうだ。

 16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比45ドル74セント安の3万4945ドル47セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同9.837ポイント高の1万4113.673だった。

 日程面では、きょうはマレーシアの7~9月期GDP、10月の英小売売上高、10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP・速報値)、10月の米住宅着工件数、10月の米建設許可件数など。

出所:MINKABU PRESS

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