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【市況】ダウ平均は横ばい ウォルマートの決算に失望感も底堅さは堅持=米国株序盤

NY株式16日(NY時間09:53)
ダウ平均   34980.97(-10.24 -0.03%)
ナスダック   14107.02(+3.18 +0.02%)
CME日経平均先物 33395(大証終比:-55 -0.16%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。序盤は下げて始まったものの、直ぐに下げを戻している。取引開始前にまでに発表になった決算が米株式市場に一息つかせていたようだ。

 取引開始前にウォルマート<WMT>が決算を発表し、株価は下落。決算自体は好調だったものの、同社のCFOのコメントに失望感が広がっている。また、シスコシステムズ<CSCO>も大幅安。前日引け後に決算を発表し、予想を大きく下回るガイダンスを発表したことが嫌気されている。顧客企業がこれまで積み上げた在庫の実装のほうに注力しており、新製品の受注が減速していることが確認された。一方、百貨店のメーシーズ<M>は決算を受け上昇。在庫が予想以上に減少したことが好感されている。

 取引開始前に発表の米新規失業保険申請件数が予想を上回り、労働市場の軟化を示したことで米国債利回りが低下しており、米株式市場は下値を支えられている模様。

 今週の米株式市場は最新のインフレ指標に歓喜した。FRBの利上げ終了を期待する投資家にとっては心強い兆候となった。一部からは「最近の上昇は長期的なトレンドを示している可能性がある」との指摘も出ている。最近のインフレ指標はFRBの利上げ終了を暗示する可能性があるからだ。「11月は歴史的に好調な時期であることもポジティブな兆候である。年末にかけてのラリー継続の要素は揃っている」とも述べていた。

 短期金融市場での利上げ終了への期待感は変わっていない。また、来年の利下げ期待も温存されており、来年の第2四半期までに0.25%ポイントの利下げが見込まれている。ただ、今週のFOMC委員の発言は慎重で、利下げは時期尚早との考えが多い。

ウォルマート<WMT> 158.02(-11.76 -6.93%)
メーシーズ<M> 13.58(+0.97 +7.65%)
シスコシステムズ<CSCO> 47.13(-6.16 -11.55%)

アップル<AAPL> 190.51(+2.50 +1.33%)
マイクロソフト<MSFT> 375.13(+5.46 +1.48%)
アマゾン<AMZN> 141.27(-1.94 -1.35%)
アルファベットC<GOOG> 137.42(+1.04 +0.76%)
テスラ<TSLA> 239.55(-3.29 -1.35%)
メタ・プラットフォームズ<META> 330.33(-2.38 -0.72%)
AMD<AMD> 118.90(+0.90 +0.76%)
エヌビディア<NVDA> 485.50(-3.38 -0.69%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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