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【市況】16日の株式相場見通し=上昇一服か、目先急騰の反動も

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は強弱観対立のなか日経平均株価は前日終値を挟み方向感の見えにくい展開となりそうだ。世界的な株高局面が続いており、前日はアジア株市場が全面高で欧州株市場も主要国の株価指数が総じて上昇、その流れを引き継いで米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値指向を継続した。ただ、ハイテク株には買い疲れ感も出ており、ナスダック指数は一時マイナス圏に沈むなど上値が重かった。東京市場では前日に日経平均が800円を超える上昇で今年最大の上げ幅を記録、3万3500円台まで水準を切り上げた。バブル後最高値である7月3日の3万3753円を視野に捉えているが、足もとでは急ピッチの上昇に対する反動も予想されるところで、きょうは上昇一服となる可能性がある。また、きょう未明から米中首脳会談が行われているほか、APEC首脳会議に参加している岸田首相と習近平国家主席の首脳会談も17日に行われる方向にあり、個別銘柄の物色対象など株式市場にも影響を与えるケースも考えられる。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比163ドル51セント高の3万4991ドル21セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同9.455ポイント高の1万4103.836だった。

 日程面では、きょうは9月の機械受注、10月の貿易統計、1年物国庫短期証券の入札、9月の第3次産業活動指数、実質輸出入動向など。海外では10月の中国70都市の新築住宅価格、フィリピン中銀の政策金利発表、週間の米新規失業保険申請件数、10月の米輸出入物価指数、11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、10月の米鉱工業生産・設備稼働率、11月のNAHB住宅市場指数など。

出所:MINKABU PRESS

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