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【市況】9日の株式相場見通し=反発、リバウンド狙いの買い優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は主力株を中心に自律反発狙いの買いが優勢となり、日経平均株価は反発し3万2000円台前半で強含みに推移することが想定される。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が高安まちまちで方向感の見えにくい展開だったが、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに狭いレンジでの値動きで、前日までの連騰の反動から上値の重い地合いを強いられた。朝方は両指数ともにプラス圏でスタートしたが、その後は値を消す展開となり、午前中にマイナス圏に沈んだ。FOMCによる利上げ観測が後退するなか、米長期金利は低下基調となり株式市場の相対的な割高感は緩和されている。ただ、NYダウは前日まで7営業日続伸で1700ドル強の上昇を示していることもあって、目先利益確定の売り圧力が意識された。一方、全般材料不足のなかで下値を売り込む動きもみられず、取引終盤に下げ渋った。ナスダック指数は小幅ながらプラス圏に切り返し、9連騰で取引を終えている。東京市場では直近2営業日は下値を探る展開となっていたが、きょうはリバウンド狙いの買いが優勢となる公算が大きい。個別には決算発表を絡め明暗を分けそうだが、決算内容の悪い銘柄には売りを仕掛ける動きなども観測され、全体相場も不安定な値動きとなる場面がありそうだ。

 8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比40ドル33セント安の3万4112ドル27セントと8日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同10.558ポイント高の1万3650.414だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の主な意見、10月の貸出・預金動向、9月の国際収支、10月のオフィス空室率、10月の景気ウォッチャー調査など。海外では10月の中国消費者物価指数(CPI)、10月の中国卸売物価指数(PPI)、7~9月期フィリピンGDP、週間の米新規失業保険申請件数など。

出所:MINKABU PRESS

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