【市況】株価指数先物【引け後】 利食い優勢のなかでNTショートを巻き戻す動き
日経225先物 32270 -400 (-1.22%)
TOPIX先物 2330.5 -30.5 (-1.29%)
日経225先物(12月限)は前日比400円安の3万2270円で取引を終了。寄り付きは3万2580円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2600円)にサヤ寄せする格好から、利食い優勢で始まった。寄り付き直後に付けた3万2640円を高値に軟化し、前場中盤には3万2430円まで下落した。その後、3万2540円と持ち直す場面もあったが、前場終盤にかけて下げ幅を広げており、ランチタイムで3万2400円を下回った。後場に入ってもジリ安の流れは続き、終盤に3万2250円まで売られる場面も見られた。
日経225先物は、前場中盤辺りに底固めからのリバウンドを狙った動きもあったが、それ以降はロングの持ち高調整とみられる売りが断続的に続いていた。直近4営業日で2000円近く上昇したこともあり、ボリンジャーバンドの+2σに到達したため、短期的な過熱感が意識されやすいところだろう。
本日は前日の上げ幅の半値押し程度の調整となったが、急ピッチの上昇に対する調整幅も大きくなりやすい。そのため、3万2140円処に位置しているボリンジャーバンドの+1σのほか、75日移動平均線の3万2000円辺りが意識されるなか、押し目狙いのロングも入れづらかったと考えられる。
グローベックスの米株先物はマイナス圏で推移しており、為替市場ではドル・円が1ドル=150円40銭台と円安に振れて推移している。長期金利の上昇が重荷となるなか、ロングも慎重にさせてくる可能性がありそうだ。週末にオプションSQを控え短期的なトレードになるが、戻りの鈍さが意識される局面では、節目の3万2000円辺りを狙ったショートに向かわせる展開も想定しておきたいところだろう。
なお、NT倍率は先物中心限月で13.84倍に上昇した。一時13.78倍まで下がり、25日線が位置する13.80倍を下回る場面も見られたが、その後は同線を上回って推移しており、支持線として意識されてくる可能性がある。本日はファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、NTTデータ <9613> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]が値を下げたものの、TOPIX型の弱い値動きによってNT倍率は小幅に上昇しており、リバランスに伴う、NTショートを巻き戻す動きに向かわせているようだ。
手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万9622枚、ソシエテジェネラル証券が1万6692枚、サスケハナ・ホンコンが5268枚、JPモルガン証券が3594枚、野村証券が3012枚、バークレイズ証券が2481枚、SBI証券が2392枚、ビーオブエー証券が2147枚、松井証券が1968枚、日産証券が1819枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万2323枚、ソシエテジェネラル証券が2万0395枚、JPモルガン証券が6001枚、ゴールドマン証券が5573枚、日産証券が5280枚、バークレイズ証券が4770枚、サスケハナ・ホンコンが4031枚、ビーオブエー証券が3117枚、モルガンMUFG証券が2889枚、SMBC日興証券が2326枚だった。
株探ニュース

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