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【材料】モデルナが前日の下げを取り戻す アナリストが「中立」に引き上げ=米国株個別

(NY時間13:31)
モデルナ<MRNA> 77.63(+6.40 +8.98%)

 ワクチンのモデルナ<MRNA>が反発しており、前日の決算を受けた下げを完全に取り戻している。同社は来年の売上高見通しを約40億ドルとし、今年から大きく落ち込むことを示唆していた。同社は新薬開発に巨額投資を行っている中で、十分な資金を確保できるのか懸念も高まっていた。

 しかし、本日はアナリストからの投資判断の「中立」への引き上げが伝わったこともあり買い戻されている。同アナリストは「下値は消えた」と指摘。

 「同社の24年の40億ドルの売上高見通しはわれわれの弱気な予想も下回っていた。しかし、現在の株価は同社の現在の見通しを十分に反映している」と述べている。

 ただ、2025年までの盛り上がりもあまり期待がなく、長期的な不確実性はまだ残っているとも指摘。混合ワクチンの成功が他の呼吸器系のワクチンの成長をどの程度カニバリゼーションするのか、また、市場全体がどの程度統合されると予想すべきかまだ未知数だとも指摘している。目標株価については従来の89ドルから69ドルに引き下げた

 カニバリゼーション(共食い)とは、自社の商品が自社の他の商品を打ち消してしまうこと。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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