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【材料】ペイパルが決算受け上昇 クリス新CEOの利益ある成長へのメッセージに好意的=米国株個別

(NY時間10:39)
ペイパル<PYPL> 54.66(+3.00 +5.81%)

 決済サービスのペイパル<PYPL>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。取引件数、総取扱高も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、第4四半期の1株利益は予想を下回る見通しを示したものの、通期の1株利益は上方修正した。

 アナリストからは「同社にはまだ長い道のりがあると言う者もいるが、クリス新CEOの利益ある成長へのフォーカスに関するメッセージは好意的だった」とのコメントが聞かれた。また、「経常収益が予想を小幅に上回ったが、その他の付加価値サービス(OVAS)の好調も後押しした」との評価も出ている。

 同社はまた、11月6日付でミラー氏を新CFOに指名。同社は米消費者の継続的な力強さと、パンデミックの余波を受けた旅行や体験への消費意欲の高まりから利益を得ている。同社は8月もシュルマン前CEOの後任としてクリス氏を新CEOに指名していた。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.30ドル(予想:1.23ドル)
・経常収益:74.2億ドル(予想:73.9億ドル)
  決済:66.5億ドル(予想:67.1億ドル)
  その他の付加価値サービス:7.64億ドル(予想:7.40億ドル)
   米国:42.6億ドル(予想:43.5億ドル)
   海外:31.6億ドル(予想:30.8億ドル)
・営業利益率(調整後):22.0%(予想:21.7%)
・アクティブ顧客アカウント数:4.28億件(予想:4.30億件)
・取引件数:62.8億件(予想:61.7億件)
・総取扱高:3877億ドル(予想:3842億ドル)

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):約1.36ドル(予想:1.40ドル)
・経常収益:6~7%(予想:8%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):約4.98ドル(従来:約4.95ドル)(予想:4.95ドル)
・経常収益:7.5%(予想:7.9%)
・FCF:46億ドル以上(従来:約50億ドル)(予想:47.9億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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