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【材料】イーライリリーが決算受け上昇 「マンジャロ」の販売が急増=米国株個別

(NY時間09:40)
イーライリリー<LLY> 591.98(+37.52 +6.77%)

 医薬品のイーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、主力薬のトゥルリシティは予想を下回ったものの、注目の肥満治療薬「マンジャロ」の販売は急増し、予想も上回った。マンジャロは近く肥満治療薬として承認されると予想されており、投資家の最大の焦点となっている。

 一方、臨床段階にあるアルツハイマー薬「ドナネマブ」については、年内ではなく、来年の第1四半期にFDAの判断が出る見込みだと説明した。アルツハイマーの初期患者を対象とした最終段階の臨床試験では、1年半かけて病気の進行を35%遅らせる結果が出ている。

 ただ、第3四半期の研究開発費が予想以上に膨らみ、通期の1株利益は予想を下回る見通しを示した。売上高見通しは据え置いている。

 株価は発表直後に時間外で売りが強まっていたが、買い戻されて通常取引に入り、上げ幅を広げている。

(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.10ドル(予想:-0.14ドル)
・売上高:95.0億ドル(予想:90.2億ドル)
  トゥルリシティ:16.7億ドル(予想:18.9億ドル)
  マンジャロ:14.1億ドル(予想:12.6億ドル)
  ベルゼニオ:10.4億ドル(予想:9.8億ドル)
・粗利益率(調整後):80.4%(予想:80.7%)
・研究開発費:24.1億ドル(予想:22.8億ドル)
・マーケティング、その他費用:18億ドル(予想:18.2億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):6.50~6.70ドル(予想:6.67ドル)
・売上高:334~339億ドルを据え置き(予想:335億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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