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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:オルガノ、ビプロジー、寿スピリッツ

オルガノ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱食品 <7451>  4,515円  +455 円 (+11.2%)  11:30現在
 三菱食品<7451>がカイ気配スタートで3連騰と気を吐いている。同社は三菱商事<8058>の傘下で、ほぼすべての食品カテゴリーを網羅する総合食品商社だが、リオープン(経済再開)環境を追い風に業務用やコンビニエンスストア向けが好調で収益を押し上げている。1日取引終了後に24年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の243億円から290億円(前期比24%増)に上方修正した。また、好業績を背景に年間配当も従来計画の130円から160円(前期実績は110円)に大幅増額しており、これを材料視する形で投資資金が集中している。

■オルガノ <6368>  5,500円  +505 円 (+10.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 オルガノ<6368>が大幅高で8日続伸。1日の取引終了後に4~9月期決算を発表。売上高が前年同期比5.4%増の654億6900万円、営業利益が20.7%増の78億5500万円と増収増益で着地しており、これを好感した買いが入っている。電子産業分野で国内の大型案件の工事が順調に進捗したほか、各種メンテナンスや設備保有型サービスなどソリューション事業が好調だった。また、一般産業分野でも前年に受注したプラント案件の売り上げを計上したほか、ソリューション事業の売り上げが拡大した。

■BIPROGY <8056>  4,061円  +329 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 BIPROGY<8056>が急反発し年初来高値を更新。4000円台に乗せて上伸している。1日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比11.8%増の1729億7800万円、最終利益が同26.8%増の128億2600万円だった。7~9月期の最終利益は同36.6%増の84億6000万円と大幅な増収となっており、業況のモメンタムの強さを評価した買いを集めたようだ。7~9月期はシステムサービスが引き続き好調だったほか、ハードウェアも2ケタの増収となった。ソフトウェアは減収となったものの、売上総利益は大きく伸びた。

■弁護士ドットコム <6027>  4,415円  +345 円 (+8.5%)  11:30現在
 1日に発表した「都城市がクラウドサインを利用開始」が買い材料。
 宮崎県都城市が電子契約サービス導入で「クラウドサイン」を利用開始。

■寿スピリッツ <2222>  2,183.5円  +152.5 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 寿スピリッツ<2222>は大幅に3日続伸した。1日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。最終利益の見通しは78億5000万円から95億6000万円(前期比36.2%増)に引き上げた。また、従来14円としてきた期末一括配当の予想を25円に見直した。株式分割を考慮したベースで前期比11円の増配を計画しており、これらを好感した買いが集まったようだ。売上高の予想は558億7000万円から604億6100万円(前期比20.5%増)に見直した。インバウンド需要が回復するなかで、菓子の販売が伸長した4~9月期の実績を通期の見通しに反映した。下期の予想は売上高、利益ともにおおむね期初の見通しを据え置いた。

■KeePer技研 <6036>  6,020円  +420 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 KeePer技研<6036>が3日ぶりに急反発した。1日の取引終了後、「キーパーラボ」運営事業の10月の月次速報を発表。既存店売上高は前年同月比14%増と増収基調を維持し、伸び率は7月(15%)以来の高さとなった。業況を好感した買いが集まったようだ。既存店の来店台数は同6%増、平均単価は同8%増だった。全店ベースでは同24%増となった。同社によると、中古車販売のビッグモーター(東京都多摩市)が販売する「ダイヤモンドコート(コーティング)」の名称が、KeePerが提供する「ダイヤモンドキーパー」と、ダイヤモンドの部分で重複していたことを受け、消費者からの誤解により8~9月のダイヤモンドキーパーの施工台数が前年割れとなる事態が発生していた。10月は顧客の誤解が払しょくされたことを受け、ダイヤモンドキーパーの施工台数が前年比で増加に転じたという。

■京セラ <6971>  8,101円  +546 円 (+7.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 京セラ<6971>がマドを開けて続急伸し、年初来高値を更新した。1日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しは1450億円から1230億円(前期比3.9%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益を計画する。ネガティブな内容の決算発表の一方で、株式市場では政策保有株式であるKDDI<9433>株の活用策に対する期待が高まり、機関投資家を中心に買いが集まったようだ。KDDI株の保有見直しの検討については、同日の決算説明会において触れられたようだ。今期の売上高予想は2兆1000億円から2兆500億円(同1.2%増)に見直した。半導体関連や情報通信市場の回復の遅れが響く。9月中間期の売上高は前年同期比2.7%減の9852億9000万円、最終利益は同25.3%減の564億8700万円だった。

■GMO-PG <3769>  6,632円  +385 円 (+6.2%)  11:30現在
 1日に発表した「GMO広告費後払いサービスを提供開始」が買い材料。
 Web広告費を最長6ヵ月の後払いにする「GMO広告費後払いサービス」を提供開始。

■サイバーエージェント <4751>  853.2円  +45.6 円 (+5.7%)  11:30現在
 サイバーエージェント<4751>が大幅高で3日続伸した。1日の取引終了後、23年9月期の連結決算発表にあわせ、24年9月期の業績予想を開示し、最終利益が前期比50.0%増の80億円になる見通しを示した。大幅な最終減益となった前期から一転、増益を計画しており、これをポジティブ視した買いが入ったようだ。売上高は同4.1%増の7500億円を見込む。インターネットテレビ「ABEMA」の赤字縮小を予想する。23年9月期の売上高は前の期比1.4%増の7202億700万円、最終利益は同78.0%減の53億3200万円だった。「ウマ娘 プリティーダービー」の人気が一服するなか、ゲーム事業では大幅な営業減益となった。

■東テク <9960>  4,950円  +40 円 (+0.8%)  11:30現在
 東テク<9960>が続伸している。1日の取引終了後に4~9月期決算を発表。売上高が前年同期比15.7%増の637億2100万円、営業利益が同37.5%増の36億1600万円で着地しており、これが好感されている。良好な受注環境を背景に特に工事セグメントで順調に売り上げを伸ばした。通期の増収増益見通しに変更はない。

■レーザーテック <6920>  27,225円  +45 円 (+0.2%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が続伸でスタートしたほか、前日に下げたアドバンテスト<6857>やディスコ<6146>なども買い優勢となるなど、半導体製造装置関連の主力株が上値指向にある。前日の米国株市場では半導体設計・開発大手のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が10%近い急騰をみせたのをはじめ半導体セクターが買い戻され、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.3%高に買われ目先底入れの動きとなった。AMDは31日に発表した7~9月決算で売上高、一株利益ともに市場コンセンサスを上回り、今後のAI半導体市場の拡大も期待させる内容だったことで株価が押し上げられた。この地合いを東京市場も引き継ぐ形となっている。

■テイカ <4027>  1,406円  -310 円 (-18.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 テイカ<4027>が急落した。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表。売上高は620億円から560億円(前期比2.2%増)、最終利益は34億円から17億円(同43.1%減)に見通しを引き下げた。増益予想から一転して減益を計画する形となり、嫌気されたようだ。4~9月期の業績は計画を下振れて着地する格好となった。導電性高分子薬剤はパソコンやスマートフォンの需要低迷を背景に、販売が低調に推移した。原燃料価格の高止まりや海外需要の低迷なども考慮し、通期の業績予想を見直した。

■ヤマハ <7951>  3,773円  -307 円 (-7.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 ヤマハ<7951>が急落し年初来安値を更新した。1日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、売上収益の見通しを4700億円から4650億円(前期比3.0%増)、最終利益の見通しを385億円から345億円(同9.6%減)に引き下げた。ピアノの販売が中国で低調に推移していることに加え、減産による工場損益の悪化による影響を織り込んだ。9月中間期の売上収益は前年同期比0.7%増の2196億2800万円、最終利益は同28.2%減の149億4500万円だった。

■ケーズホールディングス <8282>  1,324円  -87 円 (-6.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 ケーズホールディングス<8282>が安い。1日の取引終了後に24年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を7660億円から7450億円(前期比1.0%増)へ、営業利益を305億円から255億円(同15.4%減)へ引き下げており、これが嫌気されている。記録的な猛暑により夏商戦はエアコンが好調だった。ただ、電気代や物価上昇による生活防衛意識の高まりに起因する消費マインドの低下や買い替えサイクルの長期化などにより、当初予想を下回る見込みとなった。

■アステラス製薬 <4503>  1,842.5円  -101.5 円 (-5.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 アステラス製薬<4503>は急反落。3月安値の1823円50銭を下回り、約8カ月ぶりに年初来安値を更新した。1日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高を1兆5200億円から1兆6080億円(前期比5.9%増)へ引き上げた一方、純利益を2040億円から850億円(同13.9%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出ている。好調ながん領域の3製品(イクスタンジ、パドセブ、ゾスパタ)の状況や為替の円安動向を踏まえ売上高は増加を見込むものの、利益面では米バイオ医薬品企業Iveric Bio社の買収による各種費用の増加が響く見通し。同時に発表した4~9月期決算は売上高が7671億3800万円(前年同期比0.6%増)、純利益が316億7000万円(同67.2%減)だった。

■日本プラスト <7291>  531円  +80 円 (+17.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本プラスト<7291>がストップ高カイ気配。1日の取引終了後、24年3月期の業績・配当予想の上方修正を発表した。売上高の予想は1212億円から1250億円(前期比20.9%増)、営業損益の黒字額の予想は15億円から29億円(前期は9億6600万円の赤字)に引き上げた。業績の底入れと株価水準の修正への期待が膨らみ、買いが集まった。年間配当予想は2円50銭増額し、15円(前期比5円増配)とした。原材料価格の高騰に伴う販売価格の転嫁が今期は順調に推移する。為替レートが想定よりも円安で推移していることも収益を押し上げる要因となる。

 あじかん <2907>  1,030円  +150 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 あじかん<2907>はストップ高カイ気配。1日の取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。純利益を3億7000万円から9億5000万円(前期比3.6倍)へ引き上げており、これを好感した買いが膨らんでいる。価格改定の浸透や生産効率の向上、諸経費の抑制などが寄与。また、想定以上に円安が進行したことで為替予約の時価評価益や決済差益が拡大したことも利益を押し上げる。なお、売上高見通しに変更はない。

●ストップ高銘柄
 テーオーHD <9812>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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