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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 日本プラスト、寿スピリッツ、ツムラ (1日大引け後 発表分)

日本プラスト <日足> 「株探」多機能チャートより

 11月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 日本プラスト <7291> [東証S]  ★今期経常を3.8倍上方修正、配当も2.5円増額
 ◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の8億円の黒字→30億円の黒字(前期は7.4億円の赤字)に3.8倍上方修正した。原材料価格高騰分の販売価格への転嫁が進んでいることに加え、円安による為替差益の発生なども利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、上期配当を従来計画の5円→7.5円(前年同期は5円)に大幅増額し、年間配当は15円になる。

 井村屋G <2209> [東証P]  ★上期経常を2.8倍上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→13.7億円に2.8倍上方修正。減益率が67.2%減→9.7%減に縮小する見通しとなった。発売50周年を迎えた夏場の主力商品「あずきバー」や「やわもちアイス」の新商品などが好調だったことが寄与。原材料価格や物流コストは上昇したものの、生産性向上や価格改定の実施で補った。また、円安進行で為替差益を計上したことも利益を押し上げた。

 寿スピリッツ <2222> [東証P]  ★今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の66.6億円に急拡大して着地。行動制限の解除に伴う人流回復を追い風に、主力洋菓子店「シュクレイ」を中心に販売が大きく伸びたことが寄与。インバウンド売上高(国際線ターミナル売店)は新型コロナ発生前の水準を上回った。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の117億円→142億円に21.7%上方修正。増益率が13.8%増→38.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  併せて、期末一括配当を従来計画の14円→25円(前期は1→5の株式分割前で70円)に大幅増額修正した。

 あじかん <2907> [東証S]  ★上期経常を20期ぶり最高益に上方修正、通期も増額
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→9.6億円に2.7倍上方修正し、一気に20期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。値上げの浸透や生産効率の向上、経費抑制などが寄与し、採算が大きく改善した。想定以上の円安進行に伴い、為替予約の時価評価益や決済差益が拡大したことも利益を押し上げた。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の6億円→13.5億円に2.3倍上方修正。増益率が28.8%増→2.9倍に拡大する見通しとなった。

 ツムラ <4540> [東証P]  ★上期経常を29%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の98億円→126億円に28.6%上方修正。減益率が38.6%減→21.1%減に縮小する見通しとなった。売上高が堅調に推移する中、円安による為替差益の発生が利益を大きく押し上げた。

 東インキ <4635> [東証S]  ★上期経常を81%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.7億円→4.9億円に81.5%上方修正。増益率が83.7%増→3.3倍に拡大する見通しとなった。インキ事業で主力のオフセットインキの価格改定が進捗したほか、加工品事業では防災・減災用途の土木資材が好調だった。また、円安による為替差益の発生なども利益を大きく押し上げた。

 SECカーボ <5304> [東証S]  ★上期経常を77%上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の32億円→56.5億円に76.6%上方修正。増益率が5.2%増→85.8%増に拡大する見通しとなった。国内外の低調な粗鋼生産を背景に人造黒鉛電極の販売は苦戦を強いられたものの、アルミニウム製錬用カソードブロックが好調に推移したほか、想定を上回る円安進行が追い風になった。

 三菱食品 <7451> [東証S]  ★今期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も30円増額
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の260億円→310億円に19.2%上方修正。増益率が3.2%増→23.0%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。人流回復を追い風にコンビニエンスストアや業務用取引を中心に伸長したことに加え、継続的な食品価格の上昇を背景に採算管理強化による利益率の改善が進んだことなどを織り込んだ。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の130円→160円(前期は110円)に増額修正した。

 栃木銀 <8550> [東証P]  ★上期経常を一転25%増益に上方修正
 ◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の24億円→34億円に41.7%上方修正。従来の11.7%減益予想から一転して25.0%増益見通しとなった。銀行単体における役務取引等収益の増加に加え、与信費用と経費が想定を下回ったことが上振れの要因。

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