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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):レーザーテク、スクリン、日油

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ステップ <9795>  1,874円  +139 円 (+8.0%)  本日終値
 ステップ<9795>は続急伸した。31日の取引終了後、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.13%)、取得総額19億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。加えて、24年9月期の業績・配当予想を開示。今期の売上高は前期比3.1%増の148億9200万円、経常利益は同5.4%増の33億9800万円を見込む。更に、前期の配当を従来の見通しから2円増額したうえで、今期の年間配当は同2円増配の74円を計画しており、これらを材料視した買いが入った。自社株の取得期間は11月1日から24年9月30日。学習塾を展開する同社は川崎市と横浜市に来年春も新規開校を予定。横浜・川崎エリアでトップクラスの公立進学校の合格者を増やし、ブランドの認知拡大に努める。

■レーザーテック <6920>  27,180円  +1,975 円 (+7.8%)  本日終値
 レーザーテック<6920>の上げ足が際立っている。1800円近い上昇で一時2万7000円台を回復した。また、売買代金はプライム市場のトップとなる日がほとんどだが、きょうは特に2位以下を大きく引き離す活況ぶりで午前11時過ぎの時点で3000億円を超えた。同社が31日取引終了後に発表した24年6月期第1四半期(23年7~9月)決算では最終利益が前年同期比14%増の77億200万円と2ケタの伸びを確保した。マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するが、引き合いは旺盛であり、今期も業績拡大基調が見込めるとの思惑が買いを誘導している。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が上昇したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発に転じており、足もとで1ドル=151円台と円安水準でもみ合う為替動向も株価に追い風となった。

■スクリン <7735>  7,441円  +507 円 (+7.3%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>は大きく買い優勢で始まり切り返し急。前日は半導体関連株が総じて売り込まれるなか同社株もその影響を受けて大幅安を余儀なくされたが、きょうはその反動もあってリバウンド狙いの買いが活発だ。31日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来計画の580億円から600億円(前の期比4%増)に増額した。修正前の段階で今期は過去最高更新見通しにあったが、そこからさらに20億円上乗せされる形となった。中国や米国向けに主力の半導体洗浄装置の販売が好調で会社側の従来想定を上回る。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の254円から274円(前期実績は修正値ベースで182円50銭)とすることも併せて発表、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■日油 <4403>  6,340円  +407 円 (+6.9%)  本日終値
 日油<4403>が後場に急伸した。この日、24年3月期の連結業績予想の見直しを発表。最終利益の見通しを284億円から325億円(前期比4.3%減)に引き上げた。医薬・医療・健康事業が堅調に推移しており、業績予想に織り込んだ。加えて、年間配当予想を4円増額し112円(前期比4円増配)としたほか、自社株買いと消却も発表。これらが売り方の買い戻しを誘ったようだ。同社は取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.75%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いを11月2日から24年1月31日まで実施する。また、200万株(発行済み株式総数の2.41%)について11月15日に消却する。

■池田泉州HD <8714>  377円  +24 円 (+6.8%)  本日終値
 31日に業績修正を発表。「上期経常を一転4%増益に上方修正、通期も増額、配当も2.5円増額」が好感された。
 池田泉州ホールディングス <8714> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の62億円→95億円(前年同期は91億円)に53.2%上方修正し、一転して4.3%増益見通しとなった。
  ⇒⇒池田泉州HDの詳しい業績推移表を見る

■クイック <4318>  2,148円  +136 円 (+6.8%)  本日終値
 31日に決算を発表。「上期経常が11%増益で着地・7-9月期も3.1倍増益」が好感された。
 クイック <4318> [東証P] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.0%増の40.7億円に伸び、通期計画の50億円に対する進捗率は81.5%となり、5年平均の80.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒クイックの詳しい業績推移表を見る

■豊田通商 <8015>  8,436円  +530 円 (+6.7%)  本日終値
 豊田通商<8015>が3日ぶりに急反発した。31日の取引終了後、円安効果を反映し、24年3月期の最終利益予想をこれまでの3000億円から3200億円(前期比12.6%増)に引き上げたと発表。年間配当予想についても36円増額し、250円(同48円増配)に見直しており、投資家の資金流入を誘う要因となったようだ。上期(4~9月)の最終利益は前年同期比17.5%増の1777億5700万円となった。自動車販売の増加や自動車生産関連の取り扱いの増加が寄与した。

■黒崎播磨 <5352>  10,140円  +630 円 (+6.6%)  本日終値
 31日に決算を発表。「今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。
 黒崎播磨 <5352> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比51.2%増の85.9億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の360円→370円(前期は290円)に増額修正した。
  ⇒⇒黒崎播磨の詳しい業績推移表を見る

■東エレデバ <2760>  4,075円  +250 円 (+6.5%)  本日終値
 東京エレクトロン デバイス<2760>が大幅反発した。31日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表とともに、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを84億5000万円から97億7000万円(前期比11.3%増)に引き上げた。減益予想から一転して前期に続き最高益を計画する。配当予想も増額しており、買い安心感をもたらしたようだ。今期の売上高予想は2300億円から2500億円(同4.0%増)に見直した。4~9月期において半導体や電子デバイス事業が堅調に推移した。ドル建て販売で円安効果も出て収益を押し上げた。年間配当予想は株式分割前のベースで393円(従来の予想は350円)に増額している。

■旭有機材 <4216>  3,895円  +235 円 (+6.4%)  本日終値
 旭有機材<4216>が続急伸し4000円台に乗せた。31日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。経常利益の見通しは122億円から148億円(前期比21.9%増)に引き上げた。業況を好感した買いが集まったようだ。売上高予想は840億円から860億円(同11.5%増)に増額。最終利益は減益予想から一転、100億円(同6.1%増)と増益を計画する。上期(4~9月)は管材システム事業が国内の大型工事案件に支えられ堅調に推移したほか、米国の半導体関連産業の設備投資に関連する需要も先取りし、業績が計画を上回って着地した。下期は半導体製造装置や半導体デバイス向けで需要が引き続き減速すると想定しつつ、労務費などの影響を加味して通期の業績予想を見直した。

●ストップ高銘柄
 アマナ <2402>  129円  +30 円 (+30.3%) ストップ高   本日終値
 テーオーHD <9812>  407円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 寺岡製作所 <4987>  546円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 M&Aキャピ <6080>  2,220円  -500 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 日本高周波鋼業 <5476>  512円  -100 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値
 アジャイル <6573>  414円  -80 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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