【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、中国塗、北陸電
■村田製作所 <6981> 2,747円 +269.5 円 (+10.9%) 本日終値
村田製作所<6981>がカイ気配スタートで急騰。31日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは1640億円から2250億円(前期比7.8%減)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。これまで1ドル=127円としていた想定為替レートを、下期は1ドル=145円と円安方向に設定した。売上収益の見通しは1兆6400億円から1兆6200億円(同4.0%減)に引き下げた。円安効果で樹脂多層基板や高周波モジュールの売上高増加を見込む。一方、コンデンサーではパソコン市場の回復遅れや家電などに向けた需要減を想定。リチウムイオン二次電池がパワーツール向けで減少する見通しであることも響く。利益面では円安とともに固定費の減少による効果を予想に織り込んだ。4~9月期の売上収益は前年同期比11.9%減の8103億5000万円、最終利益は同22.6%減の1251億5300万円だった。
■中国塗料 <4617> 1,494円 +137 円 (+10.1%) 本日終値
中国塗料<4617>はマドを開けて大幅続伸し、2007年11月以来の高値圏で推移する。31日の取引終了後に中期経営計画の目標改定を発表。26年3月期の売上高目標を1100億円から1200億円、最終利益目標を52億円から70億円に増額した。合わせて発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算が大幅な経常増益となったことも相まって、中期的な成長を期待した投資家の買いを誘ったようだ。製品分野別では船舶用塗料と工業用塗料の売上高目標を引き上げた。コンテナ用塗料は見通しを下方修正している。あわせて発表した今期の第2四半期累計の売上高は前年同期比24.5%増の553億7800万円、経常利益は同6.8倍の58億4100万円、最終損益は44億1600万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)となった。
■北陸電力 <9505> 821.1円 +74.4 円 (+10.0%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期経常を60%上方修正、未定だった配当は2期ぶり7.5円で復配」が好感された。
北陸電力 <9505> [東証P] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は700億円の黒字(前年同期は377億円の赤字)に浮上して着地した。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を7.5円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。
⇒⇒北陸電力の詳しい業績推移表を見る
■三菱ケミカルグループ <4188> 931.9円 +83.8 円 (+9.9%) 本日終値
三菱ケミカルグループ<4188>が後場に上げ幅を拡大した。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の予想を970億円から1350億円(前期比40.0%増)に引き上げ、好感されたようだ。4~9月期は産業ガス部門での価格マネジメントの進捗や、ヘルスケア部門におけるラジカヴァ経口剤の想定を上回る販売状況、コスト構造改革の効果によって、利益が計画を上振れて着地した。下期には、クオリカプス社の売却や、シーピーシー社の追加取得に伴う利益の計上などが見込まれ、影響を業績予想に織り込んだ。一方、売上収益の見通しは4兆5550億円から4兆4550億円(同3.9%減)に引き下げている。
■大和証券グループ本社 <8601> 947.7円 +83.7 円 (+9.7%) 本日終値
大和証券グループ本社<8601>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。31日の取引終了後に取得総数3500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.43%)、取得総額350億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせて発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、営業収益が前年同期比68.1%増の5700億8700万円、最終利益が同70.1%増の535億500万円だった。大幅増益で着地したことが好感されたほか、株式の需給改善への期待も膨らんだようだ。リテール部門では資産管理型ビジネスモデルへの移行が進み、経常ベースで大幅な増益となった。中間配当は19円と、前年同期の11円と比べ8円増配する。自社株の取得期間は11月16日~24年3月22日。各四半期末日の最終5営業日と、各四半期決算発表日の翌営業日より10営業日の間は取得を行わない。
■eBASE <3835> 706円 +61 円 (+9.5%) 本日終値
31日に決算を発表。「上期経常が36%増益で着地・7-9月期も28%増益」が好感された。
eBASE <3835> [東証P] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比36.2%増の6.3億円に拡大し、通期計画の15億円に対する進捗率は5年平均の34.2%を上回る42.4%に達した。
⇒⇒eBASEの詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「0.87%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.87%にあたる40万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から24年2月29日まで。
■三菱倉庫 <9301> 4,265円 +344 円 (+8.8%) 本日終値
三菱倉庫<9301>は大幅高で年初来高値更新。10月31日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高は据え置いた一方、純利益を240億円から275億円(前期比1.0%増)へ引き上げた。あわせて増配も発表し、これらを好感した買いが入った。上期業績や欧米で医薬品・ヘルスケア物流を提供する企業の新規連結組み入れ、ベトナムの物流企業の持ち分法適用などを踏まえて見直しを行った。また、投資有価証券売却益の計上も寄与する見込み。配当予想の修正では、期末配当を50円から60円に増額した。これにより年間配当は110円(前期90円)となる見通しだ。
■ロードスターキャピタル <3482> 2,030円 +161 円 (+8.6%) 本日終値
31日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・7-9月期も5倍増益」が好感された。
ロードスターキャピタル <3482> [東証P] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比13.8%増の65億円に伸び、通期計画の76.1億円に対する進捗率は85.3%となり、5年平均の83.9%とほぼ同水準だった。
⇒⇒ロードスターキャピタルの詳しい業績推移表を見る
■ユタカ技研 <7229> 2,110円 +160 円 (+8.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期最終を2.7倍上方修正、配当も18円増額」が好感された。
ユタカ技研 <7229> [東証S] が10月31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比3.9倍の21億円に急拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の72円→90円(前期は72円)に増額修正した。
⇒⇒ユタカ技研の詳しい業績推移表を見る
■明星工業 <1976> 1,099円 +83 円 (+8.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は7%増益」が好感された。
明星工業 <1976> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.8%減の29.3億円に減り、通期計画の67億円に対する進捗率は43.9%となり、5年平均の41.5%とほぼ同水準だった。
⇒⇒明星工業の詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「3.00%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の3.00%にあたる150万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から24年3月22日まで。
株探ニュース
村田製作所<6981>がカイ気配スタートで急騰。31日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しは1640億円から2250億円(前期比7.8%減)に引き上げており、これを好感した買いが入ったようだ。これまで1ドル=127円としていた想定為替レートを、下期は1ドル=145円と円安方向に設定した。売上収益の見通しは1兆6400億円から1兆6200億円(同4.0%減)に引き下げた。円安効果で樹脂多層基板や高周波モジュールの売上高増加を見込む。一方、コンデンサーではパソコン市場の回復遅れや家電などに向けた需要減を想定。リチウムイオン二次電池がパワーツール向けで減少する見通しであることも響く。利益面では円安とともに固定費の減少による効果を予想に織り込んだ。4~9月期の売上収益は前年同期比11.9%減の8103億5000万円、最終利益は同22.6%減の1251億5300万円だった。
■中国塗料 <4617> 1,494円 +137 円 (+10.1%) 本日終値
中国塗料<4617>はマドを開けて大幅続伸し、2007年11月以来の高値圏で推移する。31日の取引終了後に中期経営計画の目標改定を発表。26年3月期の売上高目標を1100億円から1200億円、最終利益目標を52億円から70億円に増額した。合わせて発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算が大幅な経常増益となったことも相まって、中期的な成長を期待した投資家の買いを誘ったようだ。製品分野別では船舶用塗料と工業用塗料の売上高目標を引き上げた。コンテナ用塗料は見通しを下方修正している。あわせて発表した今期の第2四半期累計の売上高は前年同期比24.5%増の553億7800万円、経常利益は同6.8倍の58億4100万円、最終損益は44億1600万円の黒字(前年同期は3100万円の赤字)となった。
■北陸電力 <9505> 821.1円 +74.4 円 (+10.0%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期経常を60%上方修正、未定だった配当は2期ぶり7.5円で復配」が好感された。
北陸電力 <9505> [東証P] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は700億円の黒字(前年同期は377億円の赤字)に浮上して着地した。業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を7.5円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。
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■三菱ケミカルグループ <4188> 931.9円 +83.8 円 (+9.9%) 本日終値
三菱ケミカルグループ<4188>が後場に上げ幅を拡大した。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の予想を970億円から1350億円(前期比40.0%増)に引き上げ、好感されたようだ。4~9月期は産業ガス部門での価格マネジメントの進捗や、ヘルスケア部門におけるラジカヴァ経口剤の想定を上回る販売状況、コスト構造改革の効果によって、利益が計画を上振れて着地した。下期には、クオリカプス社の売却や、シーピーシー社の追加取得に伴う利益の計上などが見込まれ、影響を業績予想に織り込んだ。一方、売上収益の見通しは4兆5550億円から4兆4550億円(同3.9%減)に引き下げている。
■大和証券グループ本社 <8601> 947.7円 +83.7 円 (+9.7%) 本日終値
大和証券グループ本社<8601>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。31日の取引終了後に取得総数3500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.43%)、取得総額350億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせて発表した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、営業収益が前年同期比68.1%増の5700億8700万円、最終利益が同70.1%増の535億500万円だった。大幅増益で着地したことが好感されたほか、株式の需給改善への期待も膨らんだようだ。リテール部門では資産管理型ビジネスモデルへの移行が進み、経常ベースで大幅な増益となった。中間配当は19円と、前年同期の11円と比べ8円増配する。自社株の取得期間は11月16日~24年3月22日。各四半期末日の最終5営業日と、各四半期決算発表日の翌営業日より10営業日の間は取得を行わない。
■eBASE <3835> 706円 +61 円 (+9.5%) 本日終値
31日に決算を発表。「上期経常が36%増益で着地・7-9月期も28%増益」が好感された。
eBASE <3835> [東証P] が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比36.2%増の6.3億円に拡大し、通期計画の15億円に対する進捗率は5年平均の34.2%を上回る42.4%に達した。
⇒⇒eBASEの詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「0.87%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.87%にあたる40万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から24年2月29日まで。
■三菱倉庫 <9301> 4,265円 +344 円 (+8.8%) 本日終値
三菱倉庫<9301>は大幅高で年初来高値更新。10月31日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表。売上高は据え置いた一方、純利益を240億円から275億円(前期比1.0%増)へ引き上げた。あわせて増配も発表し、これらを好感した買いが入った。上期業績や欧米で医薬品・ヘルスケア物流を提供する企業の新規連結組み入れ、ベトナムの物流企業の持ち分法適用などを踏まえて見直しを行った。また、投資有価証券売却益の計上も寄与する見込み。配当予想の修正では、期末配当を50円から60円に増額した。これにより年間配当は110円(前期90円)となる見通しだ。
■ロードスターキャピタル <3482> 2,030円 +161 円 (+8.6%) 本日終値
31日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・7-9月期も5倍増益」が好感された。
ロードスターキャピタル <3482> [東証P] が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比13.8%増の65億円に伸び、通期計画の76.1億円に対する進捗率は85.3%となり、5年平均の83.9%とほぼ同水準だった。
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■ユタカ技研 <7229> 2,110円 +160 円 (+8.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「今期最終を2.7倍上方修正、配当も18円増額」が好感された。
ユタカ技研 <7229> [東証S] が10月31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比3.9倍の21億円に急拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の72円→90円(前期は72円)に増額修正した。
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■明星工業 <1976> 1,099円 +83 円 (+8.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は7%増益」が好感された。
明星工業 <1976> [東証P] が10月31日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.8%減の29.3億円に減り、通期計画の67億円に対する進捗率は43.9%となり、5年平均の41.5%とほぼ同水準だった。
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同時に発表した「3.00%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の3.00%にあたる150万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月1日から24年3月22日まで。
株探ニュース