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【市況】株価指数先物【引け後】 テクニカルではここからは押し目狙いのスタンス


日経225先物 30590 -650 (-2.08%)
TOPIX先物 2223.5 -30.0 (-1.33%)

 日経225先物(12月限)は前日比650円安の3万590円で取引を終了。寄り付きは3万750円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万980円)を大きく下回る格好から、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万890円まで下落幅を縮めた後はショート優勢の展開となり、前場終盤にかけて3万580円まで下げ幅を広げた。後場は3万580円~3万700円辺りで保ち合ったが、終盤にかけてレンジを下放れ、一時3万540円と24日に付けた安値3万550円を下回る場面があった。

 日経225先物は米ハイテク株安を受けて下へのバイアスが強まり、ギャップダウンで始まった。グローベックスのナスダック100先物が1%ほど下落して推移したほか、台湾加権指数や韓国KOSPIがハイテク株主導で下落するなか、ショートに向かわせた格好だった。また、中東の米軍拠点が相次いで攻撃されている事態を受け、バイデン米大統領が関与が疑われるイランに対し警告するなど、中東紛争の拡大懸念も重荷となったようである。

 不安定な状況ではあるが、日経225先物は24日の安値を下回り、再びボリンジャーバンドの-2σまで下げてきた。バンドは下向きで推移し底入れは見極めづらいが、テクニカル面では売られ過ぎの水準であろう。200日移動平均線が位置する3万円処までの調整を警戒しつつも、ここからは押し目狙いのスタンスに向かいそうだ。週足ベースでも-2σまで下げており、節目の3万円に接近する局面では-3σ水準となる。

 地政学リスクの高まりにより、オーバーウイークのポジションは持ち越さず、ショートカバーが入りやすいと考えられる。ただし、これを狙ったロングも限られ、引き続きスキャルピング中心の短期的なトレードになりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.75倍に低下した。一時13.81倍まで下げ渋る場面も見られたが、結局は13.79倍辺りで推移する25日線を下回って終えている。週足ベースでは下向きで推移する13週線に上値を抑えられる形状を続けており、13.89倍辺りで推移している同線を明確に上放れてくるまでは、戻り待ち狙いでのNTショートに向かわせよう。

 手口面では、日経225先物はABNクリアリン証券が2809枚、みずほ証券が977枚、楽天証券が424枚、SBI証券が365枚、クレディスイス証券が263枚の買い越しに対して、JPモルガン証券が1008枚、ソシエテジェネラル証券が1003枚、バークレイズ証券が889枚、ドイツ証券が802枚、野村証券が545枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、SBI証券が1642枚、ABNクリアリン証券が1051枚、ソシエテジェネラル証券が923枚、ゴールドマン証券が851枚、SMBC日興証券が618枚の買い越しに対して、シティグループ証券が1873枚、バークレイズ証券が1462枚、ドイツ証券が553枚、ビーオブエー証券が510枚、HSBC証券が368枚の売り越しだった。

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