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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):松風、日本マイクロ、川崎汽

松風 <日足> 「株探」多機能チャートより
■松風 <7979>  2,313円  +43 円 (+1.9%)  本日終値
 松風<7979>が7日続伸。24日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を335億5000万円から348億8800万円(前期比10.1%増)へ、営業利益を38億2000万円から43億800万円(同12.7%増)へ、純利益を27億6900万円から32億400万円(同2.2%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感された。上期において、これまでの積極的な拡販戦略が奏功し海外事業が堅調に推移していることに加えて、国内では新製品や予防関連製品が売り上げを牽引する見通しであることが要因としている。

■日本マイクロニクス <6871>  2,388円  +41 円 (+1.8%)  本日終値
 日本マイクロニクス<6871>が足もとで再び上値指向を強めてきた。同社は半導体ウエハーの検査工程で使われるプローブカードで世界上位の商品シェアを確保しており、半導体メモリー市況の低迷が続くなかも来期以降の業績回復を見込んだ実需買いが観測される。10月半ば以降、半導体関連株が総じて軟調な値動きを続けるなかにあって、同社株は今月19日に2470円の年初来高値を形成するなど強さを際立たせた。しかもこれは2014年11月以来約9年ぶりの高値となっている。三井住友トラスト・アセットマネジメントが共同保有で5%超の大株主に浮上するなど、機関投資家の買いニーズも注目される。

■川崎汽船 <9107>  5,074円  +71 円 (+1.4%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が商いを膨らませ大きく反発。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運大手に買いが優勢となった。いずれも75日移動平均線がサポートラインとして意識され、リバウンド狙いの買いを誘導している。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は直近では軟化しているものの、23日現在で2000大台をキープしており、1000近辺で推移していた7月下旬からほぼ倍化した。コンテナ船需要の停滞が続いている一方で、ばら積み船運賃は回復傾向にあり、ドル建て決済の海運セクターにとって足もと為替市場での円安も追い風となっている。低PBR、高配当利回りのバリュー株を買い直す動きがみられるなか、調整十分の海運株は押し目買い対象として有力視されているようだ。

■信越化学工業 <4063>  4,313円  +47 円 (+1.1%)  本日終値
 信越化学工業<4063>は続伸。24日の取引終了後、24年1月11日付で自社株2243万1200株(発行済み株数の1.11%)を消却すると発表しており、好材料視された。

■ブロードリーフ <3673>  520円  +3 円 (+0.6%)  本日終値
 ブロードリーフ<3673>がしっかり。午前10時ごろ、クラウド型自動車リサイクル部品流通支援システム「Partsman.c Recycle+(パーツマンドットシー・リサイクルプラス)」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「Partsman.c Recycle+」は、自動車リサイクル事業者の業務支援に特化したクラウドサービスで、仕入れから受発注、請求業務、在庫管理まで一連の業務効率化に加え、全国の自動車整備業などへの販路拡大が可能になるシステム。使用済み自動車から使用できる部品・用品(オーディオ機器など内装部分で使用される部品も含む)をリサイクル部品として再利用することは、環境負荷が高いといわれるモビリティー業界で必要性が高まっており、自動車リサイクル事業者のDX化の支援に加えて、リサイクル部品の利用促進に貢献するとしている。

■三櫻工業 <6584>  870円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 三櫻工業<6584>が続伸。24日の取引終了後、主力製品の一つであるブレーキ配管が、超小型EV技術研究組合(METAx)が開発する超小型EVコンセプトカーに採用されたと発表しており、好材料視された。超小型EV技術研究組合は、「車両の電動化」に加え、「ラストワンマイルの配送やデリバリーサービスにおける新たなソリューション」となる超小型EVの開発を目的に経済産業省の認可を受け設立。超小型EVコンセプトカーのマイクロ・ユーテリティ・ビークル(MUV)を開発しており、試作車の企画・設計・製作・評価・実証実験を行ったうえで、26年頃の量産開始を目指しているという。なお、MUVは10月26日から11月5日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「ジャパンモビリティーショー 2023」のトノックス及びヴァレオジャパンのブースで展示されるという。

■INPEX <1605>  2,171.5円  +1.5 円 (+0.1%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は3日ぶりに反発。前日の原油安を受け、朝方は値を下げてスタートしたが下値には値頃感からの買いが入り、株価はプラス圏に切り返した。24日の原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比1.75ドル安の1バレル=83.74ドルに下落した。イスラエルがガザ地区への地上侵攻を数日間遅らせようとしている、との報道が伝わった。人質の解放に向けた交渉時間を確保することが要因とみられている。中東情勢への警戒感がいったん後退する格好となり原油価格は下落している。

■KOA <6999>  1,448円  -179 円 (-11.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 KOA<6999>が急落し、年初来安値を更新した。24日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。最終利益の見通しを56億円から22億円(前期比70.1%減)に引き下げており、嫌気されたようだ。売上高の見通しは719億円から651億円(同13.3%減)に修正した。産業機器や民生機器市場を中心に日本・北米・中国などで顧客の在庫調整が継続し、需要の回復は来期以降にずれ込む見通しとなった。9月中間期の売上高は前年同期比11.7%減の335億2600万円、最終利益は同66.3%減の15億2200万円だった。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  8,070円  -660 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 霞ヶ関キャピタル<3498>が3日続落。24日の取引終了後、24年8月期の配当予想を期末一括120円から170円(前期60円)へ増額修正したが、株価は10月に入り急上昇していただけに、利益確定売りが優勢のようだ。10月6日付で東証グロースから東証プライムへ市場変更したのを記念して、上場記念配当50円を実施する。

■東映アニメーション <4816>  13,160円  -610 円 (-4.4%)  本日終値
 東映アニメーション<4816>が反落。24日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を720億円から820億円(前期比6.2%減)へ、営業利益を175億円から190億円(同33.7%減)へ、純利益を120億円から135億円(同35.4%減)へ上方修正し、これを受けて朝高スタートしたものの、その後利益確定売りに押される展開となった。上期において、「聖闘士星矢 The Beginning」に関する評価損を計上したものの、前期に公開した映画の波及効果が継続し、国内における配信権販売や商品化権販売、更に商品販売事業が期初見込みを上回り好調に推移したことが寄与する。

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