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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):KOA、野村マイクロ、ベイシスなど

コメリ <日足> 「株探」多機能チャートより

コメリ<8218>:2969円(-101円)
大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は138億円で前年同期比19.0%減となり、通期予想は従来の270億円から218億円、前期比16.3%減に下方修正している。一転しての2ケタ減益となる見通し。記録的な猛暑の影響により、屋外作業や園芸農薬、初秋のガーデニング・家庭菜園に関連する商品の販売が低調に推移し、昨年発生した台風による防災・補修需要の反動も大きく響く形となっているようだ。


KOA<6999>:1486円(-141円)
大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は14.5億円で前年同期比74.1%減となり、通期予想は従来の67億円から23億円、前期比77.5%減に下方修正している。産業機器や民生機器市場を中心に国内外で顧客の在庫調整が継続しており、需要の回復は来期以降にずれ込む見通しとなっているようだ。通期の市場コンセンサスは60億円程度であったとみられ、想定以上の下方修正をネガティブ視する動きに。


雪印メグ<2270>:2322円(+77円)
大幅反発。前日に収益予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の70億円から112億円、前年同期比52.4%増に、通期では140億円から182億円、前期比39.4%増にそれぞれ引き上げている。価格改定の着実な浸透、エネルギー価格などコスト上昇が想定レベルより低下したことなどが背景に。上振れは想定線だが、上半期の増益率は第1四半期よりも一段と拡大する形で、修正幅は想定以上とみられる。


ラクス<3923>:1859円(+92.5円)
大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の13.5億円から17.2億円、前年同期比2.5倍の水準に引き上げ。主力サービスである楽楽精算、楽楽明細の新規受注が想定以上に好調であったほか、人件費、広告宣伝費、外注費などの費用が予想よりも低減できているもようだ。第1四半期決算時に9.9億円から13.5億円に上方修正しており、再度の上方修正となる形に。


野村マイクロ<6254>:6920円(+1000円)
ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の28.7億円から57億円、前年同期比3.6倍に、通期では70億円から96.5億円、前期比47.3%増にそれぞれ引き上げ。水処理装置・メンテナンスともに受注が堅調に推移し、大型水処理装置案件の工事なども想定以上に好進捗となっているようだ。第1四半期業績から上振れ期待は高かったものの、上半期上振れ幅の大きさにはポジティブなインパクトが先行。


アクアライン<6173>:575円 カ -
ストップ高買い気配。水のトラブルサービスを展開するイースマイル(大阪市)と資本業務提携契約を締結すると発表している。第三者割当でクシム<2345>子会社のクシムインサイト(東京都港区)とイースマイルに新株計73万7800株を割り当てる。募集後の持株比率は、それぞれ18.90%、0.88%。調達資金の約3.30億円は運転資金やシステム導入費に充てる。水道緊急修理サービスでアクアラインがカバーできない顧客エリアをイースマイルが補完する。


マクアケ<4479>:766円(+48円)
大幅に11日ぶり反発。24年9月期の営業損益予想を0.16億円の黒字と発表している。顧客のリピート定着で積み上げを図り、営業黒字に転換する見通し。同時に発表した23年9月期の営業損益は4.89億円の赤字(前期実績3.24億円の赤字)で着地した。広告運用の効率化などで広告宣伝費が減少したほか、人材の適材適所への配置や各部署の適正人数精査で人件費が減少し、会社計画(8.80億円の赤字)より改善した。


ベイシス<4068>:1763円(+300円)
ストップ高。売上高300億円を目指す「2030年ビジョン」を掲げた上で、26年6月期の売上高目標を96.12億円(23年6月期実績68.63億円)、EBITDA目標を7.53億円(同3.99億円)とする中期経営計画を発表している。5Gエリア構築から6Gエリア構築に向けてモバイルのシェア維持・拡大を図るほか、IoTシフトを進めて第2の柱に育てる。また、サーバーやネットワーク関連のITインフラ領域に事業を拡大させる。

《ST》

 提供:フィスコ

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