【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):物語コーポ、三信電、JINSHD
物語コーポ <日足> 「株探」多機能チャートより
物語コーポレーション<3097>が3日ぶりに急反発した。22日放送のTBSテレビ番組「坂上&指原のつぶれない店SP」で、物語コーポが展開する「焼肉きんぐ」が取り上げられた。これを手掛かり視した買いが入り、10月13日から16日にかけて空けたマド埋めが視野に入ると上昇指向を一段と強めた。
■三信電気 <8150> 2,196円 +80 円 (+3.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
三信電気<8150>は続伸。同社が前週末20日取引終了後に24年3月期上期(23年4~9月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想から65%の大幅上方修正で17億円から28億円(前年同期比34%減)に増額した。半導体の販売が会社側の当初計画以上に好調に推移したほか、為替の円安メリットも発現している。これを好感する買いが優勢となった。株価は10月中旬以降2100円台前半の狭いゾーンでもみ合っており、ここを上放れることができるかが注目される場面にある。
■ジンズホールディングス <3046> 4,030円 +140 円 (+3.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ジンズホールディングス<3046>が反発。同社は眼鏡専門店の大手。価格改定や外出機会の増加などを背景に前23年8月期の営業利益は前の期比4割強の増益で着地。続く24年8月期も営業13%増益を予想し、配当も前期比増額を見込んだ。この業績発表を受け足もと株価が上値を指向するなか、きょうはみずほ証券の格上げを手掛かりに全体下げ相場のなか逆行高を演じた。
■フリュー <6238> 1,471円 +44 円 (+3.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
フリュー<6238>が続伸。前週末20日の取引終了後、9月度の月次概況(速報)を発表。売上高が前年同月比30.9%増と高い伸びを示しており、これが好感された。世界観ビジネスが好調だったほか、ガールズトレンドビジネスが堅調だった。一方、フリューニュービジネスは減少した。
■ディスコ <6146> 28,575円 +575 円 (+2.1%) 本日終値
ディスコ<6146>が3日ぶりに反発した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末20日、ディスコの目標株価を3万2000円から3万3200円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエイト」を継続する。24年1~3月期から本格的に業績に寄与する見通しの生成AI関連では旺盛な装置受注の対応に向け本社から工場への製造支援人員を増員。中期的にパワー半導体や生成AI向けなどにおいて、業界平均を大きく上回る成長が見込めると指摘。HBM(高帯域幅メモリー)向けの組み立て装置も24年からの増収の加速に貢献するとの見方を示す。同証券はディスコの25年3月期営業利益予想をこれまでの1466億円から1503億円に見直した。
■九州FG <7180> 896.3円 +10.3 円 (+1.2%) 本日終値
九州フィナンシャルグループ<7180>や北洋銀行<8524>など地銀の一角が頑強な動きをみせている。日本経済新聞電子版が21日、「日銀で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)の再修正論が浮上している」と報じた。現行の1%という事実上の上限に長期金利が迫るなか、上限を引き上げたり、運用上の位置づけを変えたりする可能性があるという。銀行全般に市中金利の上昇に伴う利ザヤ改善の期待が膨らむなか、PBR(株価純資産倍率)が1倍割れにあって、メガバンクよりも更にPBRが低水準にある地銀株への資金流入が顕著となっている。富山第一銀行<7184>や京都フィナンシャルグループ<5844>、めぶきフィナンシャルグループ<7167>も高い。
■ジェコス <9991> 940円 +10 円 (+1.1%) 本日終値
ジェコス<9991>が逆行高。同社は建設仮設鋼材の最大手で建設機械のレンタルなども手掛ける。足もとの業績は好調で前週末20日取引終了後、24年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の46億5000万円から53億円(前期比18%増)に大幅上方修正した。建設材のリースが好調で売上高の伸びが会社側想定を上回っており、建機も販売価格の上昇効果などが寄与している。また、株主還元も強化し、今期の年間配当は従来計画の35円に2円上乗せした37円に増額した。足もとで好業績を評価する買いを呼び込んだ。
■ミルボン <4919> 4,031円 +30 円 (+0.8%) 本日終値
ミルボン<4919>が3日ぶりに反発。午後0時30分ごろ、ヒトiPS細胞を活用して毛髪関連遺伝子の発現上昇を指標とした育毛研究で効果成分を見出し、この成分が毛髪の伸長を促進させることを確認したと発表しており、好材料視された。なお、同研究成果は9月4日から7日にスペイン・バルセロナで開催された「国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)バルセロナ大会2023」で発表されたという。
■プリマハム <2281> 2,279円 +12 円 (+0.5%) 本日終値
プリマハム<2281>が反発。前週末20日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が56億円から68億円(前年同期比24.3%増)へ、純利益が35億円から38億円(同3.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。原材料コストの上昇などの影響を値上げで十分にカバーできず、ハムソーセージ・加工食品の売り上げが計画に及ばず、売上高は2319億円から2227億円(同5.2%増)へ下振れたものの、ベンダー事業が好調に推移したことで利益は上振れたとしている。
■日揮ホールディングス <1963> 1,839.5円 +4.5 円 (+0.3%) 本日終値
日揮ホールディングス<1963>が7日ぶりに反発。22日付の日本経済新聞朝刊で「2026年をメドに、折り曲げられる次世代太陽電池『ペロブスカイト型太陽電池』で電力事業を始める」と報じられており、好材料視された。記事によると、24年に北海道苫小牧市で発電効率や耐久性などを実証実験し、26年をメドに他社の物流倉庫や工場を活用して大規模発電に乗り出すという。また、30年に数百億円規模の売上高を目指すとあることから、将来的な業績への貢献が期待されているようだ。
株探ニュース