【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ホープ、FIG、植松商会
ホープ <日足> 「株探」多機能チャートより
ホープ<6195>は急騰。17日の取引終了後に4~9月期業績予想の上方修正を発表。売上高を11億3800万円から12億400万円(前年同期比2.3%増)へ、営業利益を4700万円から1億4200万円(同36.3%減)へ引き上げており、これを好感した買いが入った。広告事業での媒体の販売やジチタイワークス事業でのサービス受注が当初予定より先行して行えたことが要因。営業費用が想定より抑えられたことも寄与する。なお、通期見通しについては引き続き成長投資を行っていく方針にあることや、不透明な社会経済情勢への対応により営業費用の上昇を強いられるなど業績への影響が予見されるため据え置いた。
■FIG <4392> 355円 +29 円 (+8.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
FIG<4392>が急騰。8月下旬以降下値切り上げ波動を続けてきたが、きょうは売買代金急増のなか大陽線を示現し2月上旬の急落で開けたマドを一気に埋める戻り足をみせた。株価が300円台と低位にあるが、信用買い残の整理が進み、上値の軽さが意識されている。自動搬送ロボットに注力姿勢をみせるほか、最近はドローン分野での展開を強め、直近では同社グループ会社が世界的なドローンメーカーである台湾のALIGN社の国内販売代理店にも認定された。また、クラウド型のタクシー配車システムも手掛けており、岸田政権による「ライドシェア」の導入検討が伝わるなか、同関連株としても視線を集めているもようだ。なお、会社側ではライドシェアに関して現状はノーアイディアとしている。
■植松商会 <9914> 911円 +71 円 (+8.5%) 一時ストップ高 本日終値
植松商会<9914>が後場急伸。午後2時ごろ、24年3月期上期(3月21日~9月20日)業績予想の上方修正を発表。売上高を32億円から35億1100万円(前年同期比5.2%増)へ、営業利益を400万円から4200万円(同16.7%増)へ引き上げており、これが好感された。製造業の底堅い設備投資を背景に工作機械の納期の前倒し要請があったことや、自動車業界での生産持ち直しにより工具の需要が拡大したことなどが要因。
■新家工業 <7305> 3,250円 +220 円 (+7.3%) 本日終値
新家工業<7305>が続急伸し、年初来高値を更新した。17日の取引終了後、資産運用会社のブラッククローバーが新家工業の株式を買い増したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、ブラッククローバーの保有割合は7.83%から9.31%に上昇した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要事項提案等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月10日。
■オープンワーク <5139> 3,415円 +180 円 (+5.6%) 本日終値
オープンワーク<5139>が大幅続伸。17日の取引終了後、11月1日を基準日として1株を4株へ株式分割すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と流動性の向上を図ることが目的という。
■クラシコム <7110> 1,493円 +74 円 (+5.2%) 本日終値
クラシコム<7110>が高い。18日、同社が展開する「北欧、暮らしの道具店」の特集が、同日朝のTBSの情報番組「THE TIME,」で放送されたと発表。放送を機に、同社の知名度が一段と高まり、事業に好影響をもたらすと期待した買いが入ったようだ。
■IBJ <6071> 640円 +31 円 (+5.1%) 本日終値
IBJ<6071>は続伸。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得上限は80万株(自己株式を除く発行済み株数の2.04%)、または5億円。期間は10月18日から来年2月8日まで。
■電算 <3640> 1,594円 +77 円 (+5.1%) 本日終値
電算<3640>が6日ぶりに反発した。17日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、最終損益の黒字額が5400万円の黒字(前年同期比65.2%減)になったようだと発表した。これまでは2億400万円の最終赤字の見通しとしていた。一転して黒字転換となった見込みとあって、ポジティブ視されたようだ。9月中間期の売上高は61億4000万円から70億3500万円(同2.3%減)に上振れたようだ。公共、産業分野ともに下期に予定していた案件が前倒しとなった。受注面では新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金への対応などがあり、順調に推移した。
■ニチリョク <7578> 603円 +26 円 (+4.5%) 本日終値
ニチリョク<7578>が4日続伸。同社は17日、11月1日から寺院墓地の取り扱いを開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社は「お寺と協同した供養の提供」を事業戦略としており、今回の取り組みは6月に開始した本堂葬儀に続くもの。現在の取り扱いは主に東京都内となっているが、今後は首都圏(神奈川県、千葉県、埼玉県)を中心とした他地域の取り扱いも行う予定だとしている。
■フジ住宅 <8860> 717円 +26 円 (+3.8%) 本日終値
フジ住宅<8860>が物色人気。大阪を本拠とする大手住宅メーカーで注文住宅、マンションのほかリノベーション住宅でも群を抜く実績を持っている。業績は好調を堅持し24年3月期は営業利益段階で前期比5%増の64億円を見込むが、株主還元にも積極的に取り組む。17日取引終了後、配当政策の基本方針を開示、配当維持もしくは増配を基本とする累進的配当政策を導入することを発表した。なお、既に今期を含めて14期連続で減配がなく、増配または配当維持を継続中だ。ポイントとなるのは株価指標で、PER6倍台、PBR0.5倍台は割安感が際立っており、会社側のリリースを受けて改めて株価の水準訂正を見込んだ買いが流入している。
●ストップ高銘柄
ANAP <3189> 220円 +50 円 (+29.4%) ストップ高 本日終値
大和自動車交通 <9082> 933円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ファーストA <5588> 1,890円 -500 円 (-20.9%) ストップ安 本日終値
データホライゾン <3628> 1,145円 -300 円 (-20.8%) ストップ安 本日終値
山大 <7426> 2,079円 -500 円 (-19.4%) ストップ安 本日終値
テーオーHD <9812> 510円 -100 円 (-16.4%) ストップ安 本日終値
など、4銘柄
株探ニュース