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【市況】金利とPERの相関関係は思われているほど強くはない

 米大手銀のストラテジストによると、金利とS&P500の株価収益率(PER)のバリュエーションとの相関関係は、長期的には一般的に思われているほど強くはなく、一貫性もないと指摘している。

 昨年は金利上昇の影響が同バリュエーションに打撃を与えたが、それが過去最大で、高金利の長期化は固有の銘柄に特異な影響を与える範囲だという。

 金利と同バリュエーションとの相関関係は注目には値するが、長期的には主要な要因とななっておらず、マクロ的にもミクロ的にも、他の要因が株式に影響を与えることのほうが多かったとしている。

 米10年債利回りが4-6%のレンジにあった時代の半分以上は同PERは20倍以上で取引されていたという経験則があるという。

*NY株式13日終値
ダウ平均   33670.29(+39.15 +0.12%)
S&P500    4327.78(-21.83 -0.50%)
ナスダック   13407.23(-166.99 -1.23%)

*米国債利回り(NY時間09:10)
2年債   5.062(+0.009)
10年債  4.689(+0.077)
30年債  4.854(+0.101)
期待インフレ率  2.363(+0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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