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【市況】株価指数先物【引け後】 シグナル好転の可能性、次のターゲットは3万2200円


日経225先物 31730 +710 (+2.28%)
TOPIX先物 2306.0 +43.0 (+1.90%)

 日経225先物(12月限)は前日比710円高の3万1730円で取引を終了。寄り付きは3万1350円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1255円)にサヤ寄せする格好で買いが先行した。直後に付けた3万1330円を安値にリバウンド基調を強め、現物の寄り付き直後には節目の3万1500円を回復。特に調整を見せずに上げ幅を広げると、前場終盤には3万1770円まで上げ幅を広げた。ランチタイム以降は3万1680円~3万1780円辺りで保ち合い、後場終盤にかけて一時3万1820円まで買われる場面も見られた。

 日経225先物は、地政学リスクに対する警戒感から買い一巡後には膠着感が強まるとみていたが、寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの-1σを上放れ、突破後は一度も割り込むことなく、日中の高値圏で推移した。25日、75日移動平均線が3万2200円前後で推移しているため、同水準が心理的には次のターゲットとして意識されそうだ。また、パラボリックは陰転シグナルを継続しているが、SAR値が低下傾向を見せるなか、本日の大幅反発で陽転シグナルの発生が近づいてきた。ナイトセッションでシグナル好転をみせてくる可能性がありそうだ。

 楽観は禁物だが、テクニカル面でのシグナル好転のほか、週末には10月の特別清算指数算出(SQ)を控えているため、本日の大幅反発によってリバランスの動きが強まってくる展開も意識されよう。地政学リスクを背景に原油先物の上昇が警戒され、インフレ圧力を巡る不透明感が高まる一方で、米追加利上げ観測は後退している。長期金利の低下が続くようだと、日経平均型を買い戻す動きがみられそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.75倍に上昇し、下向きで推移する25日線を捉えてきた。このところ25日線での攻防を続けており、シグナル転換が近づいている。日米長期金利の動向睨みとなろうが、25日線を明確に上放れてくるようだと、NTショートの巻き戻しを狙ったNTロングによるスプレッド狙いが入りやすいだろう。

 手口面では、日経225先物はバークレイズ証券が2735枚、ドイツ証券が1648枚、ゴールドマン証券が1401枚、JPモルガン証券が1171枚、大和証券が1081枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が4412枚、シティグループ証券が2956枚、SBI証券が913枚、日産証券が491枚、auカブコム証券が309枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、JPモルガン証券が2988枚、ビーオブエー証券が2002枚、ドイツ証券が1785枚、みずほ証券が1665枚、シティグループ証券が191枚の買い越しに対して、UBS証が2026枚、BNPパリバ証券が1557枚、HSBC証券が1507枚、ソシエテジェネラル証券が1264枚、モルガンMUFG証券が1185枚の売り越しだった。

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