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【市況】東京株式(前引け)=急反発、米株高受け先物主導で買い戻し加速

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 10日前引けの日経平均株価は前営業日比772円08銭高の3万1766円75銭と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は7億3083万株、売買代金概算は1兆7269億円。値上がり銘柄数は1602、対して値下がり銘柄数は198、変わらずは37銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、大きくリスクオンの地合いに傾き日経平均は大幅高。前週末と前日に米国株市場が2営業日連続で上値を指向する展開となり、これを受けて空売りの買い戻しが加速、先物主導で一気に水準を切り上げた。日経平均は770円あまりの上昇で前引けはほぼ高値引けとなっている。前週末に発表された9月の米雇用統計後に米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って上昇したことに加え、その後にイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃で地政学リスクが急浮上したにもかかわらず、米国株が上値追い基調を続けたことで、東京市場でもセンチメントが強気に傾斜した。値上がり銘柄数は全体の87%を占めている。

 個別ではきょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体主力銘柄の上げ足が目立つ。三菱重工業<7011>が値を飛ばし、川崎汽船<9107>など海運株も物色人気を集めた。中小型株では三陽商会<8011>、ワキタ<8125>などが急騰した。半面、日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株が売りに押された。また、マルマエ<6264>が大幅安、サカタのタネ<1377>、コジマ<7513>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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