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【市況】米国株見通し:下げ渋りか、引き締め方針の後退に期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(11時30分現在)

S&P500先物      4,374.25(+5.50)
ナスダック100先物  15,219.50(+32.50)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は40ドル高。長期金利は底堅く推移し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。


9日の主要3指数は続伸。軟調スタートも取引半ば以降に切り返し、ダウは197ドル高の33604ドルと2日連続で上値を伸ばした。イスラエルと武装組織ハマスの戦闘激化で中東情勢の不安定化が懸念され、リスク回避ムードから売り先行。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者から債券利回りの上昇により引き締め継続に慎重な見解が示された。それを受け長期金利の低下を背景に買戻しが強まり、相場をプラスへ押し上げた。


本日は下げ渋りか。引き続き中東の混乱が不安視されるなか、先行き不透明感から売りが出やすい地合いに変わりはない。また、今晩も当局者からインフレ抑止に向けタカ派的な発言が予想される。半面、FRB内ではハト派寄りの発言も聞かれ、今月末から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)に向け、今後は利上げ観測が弱まる可能性もあろう。高水準で推移する金利が抑えられればハイテク関連への買いは継続し、指数は下げづらい。

《TY》

 提供:フィスコ

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