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【市況】ダウ平均はプラス圏での推移 中東情勢緊迫化もFRBから慎重な発言も=米国株後半

NY株式9日(NY時間15:45)
ダウ平均   33548.20(+140.62 +0.42%)
ナスダック   13475.90(+44.56 +0.33%)
CME日経平均先物 31295(大証終比:+275 +0.88%)

 NY時間の終盤に入って、ダウ平均は伸び悩んでいるもののプラス圏での推移が続いている。きょうのNY株式市場でダウ平均は中盤にかけて上げに転じた。週末にイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが戦闘状態に入っており、双方で死者が1100人を超えたと伝わった。中東情勢への懸念から、週明けの市場にはリスク回避の雰囲気が広がり、ダウ平均も下げて始まった。

 本日はコロンブスデーで米連邦法の祝日にあたり、銀行休業日でもあることから市場参加者は少ない。そのような中で、原油相場が急騰し、それもインフレを意識した株式市場にとってはネガティブ材料となっていた模様。

 しかし、この日に伝わったジェファーソンFRB副議長やローガン・ダラス連銀総裁の発言が、これまでよりもやや慎重さを滲ませた内容となっていたことから、米株式市場は買い戻しが膨らんでいる。

 先週の米雇用統計を受けてもFRBの利上げ期待が高まっていないことも株式市場の下値をサポートしており、短期金融市場では11月FOMCでの据え置きの確率を85%、12月FOMCまででは74%で織り込む動きを見せている。

 中東情勢の緊迫化で防衛関連株や、原油相場の急上昇からエネルギー株が上昇。一部からは、「米国とイランが混乱に巻き込まれれば、緊張はさらにエスカレートする。緊張の激化と長期化は、世界を不況の瀬戸際に近づける『最後の藁』になるかもしれない」といった声も聞かれた。

 ミラティ・セラピューティックス<MRTX>が下落。ブリストル・マイヤーズスクイブ<BMY>が1株58ドルで買収することで合意した。先週末終値よりも低い水準。先週末に事前に報道が伝わり、株価は急伸していた。

 家電販売のベスト・バイ<BBY>が続伸。同社はきょう、近日中に処方箋による血糖値モニターを販売する予定だと発表した。

 クラウドベースの監視・分析プラットフォームを提供するデータドッグ<DDOG>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を従来の123ドルから105ドルに引き下げた。

 通信機器プロバイダーのモトローラ・ソリューションズ<MSI>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は330ドル。

ロッキード<LMT> 434.66(+33.93 +8.47%)
RTX<RTX> 72.78(+3.01 +4.31%)
ノースロップ<NOC> 470.16(+46.92 +11.09%)

エクソンモービル<XOM> 110.70(+3.53 +3.29%)
シェブロン<CVX> 166.54(+4.31 +2.66%)
SLB<SLB> 58.23(+2.53 +4.54%)
オキシデンタル<OXY> 64.08(+2.68 +4.36%)
マラソン・オイル<MRO> 26.18(+1.59 +6.45%)
ハリバートン<HAL> 41.29(+2.60 +6.72%)

ミラティ<MRTX> 57.04(-3.16 -5.25%)
ベスト・バイ<BBY> 70.16(+1.40 +2.04%)
データドッグ<DDOG> 90.86(-3.57 -3.78%)
モトローラ・ソリューションズ<MSI> 286.19(+10.05 +3.64%)

アップル<AAPL> 178.85(+1.36 +0.76%)
マイクロソフト<MSFT> 329.58(+2.32 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 128.21(+0.25 +0.19%)
アルファベットC<GOOG> 139.44(+0.71 +0.51%)
テスラ<TSLA> 260.26(-0.27 -0.10%)
メタ・プラットフォームズ<META> 318.24(+2.81 +0.89%)
AMD<AMD> 107.03(-0.21 -0.20%)
エヌビディア<NVDA> 453.53(-4.09 -0.89%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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