【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):北川鉄、アストマクス、ランドコンピ
北川鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより
北川鉄工所<6317>が急伸、12.5%高の1624円まで駆け上がり一気に年初来高値を更新した。低PBR株物色の流れが活発化するなか、PBRが低く業績内容が良い中小型株に投資資金が流れ込んでいる。同社株は時価換算でPBRが0.3倍台と割安感が際立っているが、業績面でも工作機械器具、自動車用をはじめとする部品鋳造、タワークレーンや立体駐車場などの産業機械事業の3部門で、高度な技術力を武器に需要を獲得している。24年3月期営業利益は前期比5.2倍の10億円予想と大幅増益見通しながら、進捗率を考慮して更なる増額も見込める状況にある。
■アストマックス <7162> 246円 +18 円 (+7.9%) 本日終値
アストマックス<7162>急伸。同社は商品先物関連(投資顧問や自己勘定投資)を祖業とするが、最近は電力取引事業に経営の重心を移している。前週末9月29日取引終了後、不動産リースを手掛ける芙蓉総合リース<8424>ほか1社との合同会社であるDAXで大規模系統用蓄電池事業を開始することを発表した。業務受託報酬年間約5000万円を見込んでおり、これを材料視する短期筋の買いを呼び込んでいる。同社株は前週28日に急動意し、ザラ場260円まで駆け上がるなど動意含みでマーケットの注目が集まっている。
■ランドコンピュータ <3924> 1,294円 +89 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ランドコンピュータ<3924>が大幅反発し6日ぶりに反発。9月29日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表するのと同時に、24年3月期の期末配当予想を20円から15円へ修正したことが好感された。配当予想の増額修正は、中期経営計画において24年3月期から26年3月期までの連結配当性向を50%以上還元するとしたことが要因という。一方、23年3月末時点の株主に対して実施する株主優待をもって株主優待制度を廃止するとあわせて発表した。また、新たな中期経営計画を発表した。最終年度である26年3月期に売上高150億円(24年3月期予想124億円)、営業利益18億円(同14億2900万円)を目指すとしている。
■INTLOOP <9556> 6,210円 +400 円 (+6.9%) 本日終値
INTLOOP<9556>が6日ぶり急反発。同社はフリーランスを活用したコンサルティングサービスを提供。ITサービスやDX市場の拡大を追い風に成長を続け、今24年7月期は売上高が前期比3割増の233億8200万円、営業利益が同4割強増の16億300万円を予想。売上高、営業利益とも過去最高を更新する見通しだ。東海東京調査センターが9月29日付で新規格付けを開始しており、きょうはこれを手掛かりに上昇している。
■ADワークスグループ <2982> 279円 +16 円 (+6.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
ADワークスグループ<2982>が続伸し、年初来高値を更新。同社は9月29日取引終了後、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結業績フォーキャスト(確度が高い情報及び合理的と判断される情報に基づく業績見通し)を公表。経常利益は前年同期比81.2%増の14億4000万円と、通期計画18億7000万円に対する進捗率が77.0%相当となっていることが好感されたようだ。なお、売上高は同33.0%増の280億円で、通期計画400億円に対する進捗率は70.0%相当となっている。
■イー・ロジット <9327> 650円 +37 円 (+6.0%) 一時ストップ高 本日終値
イー・ロジット<9327>が急伸。同社はEC事業者の物流代行業務及び物流コンサルティングビジネスを展開している。足もとの業績は営業赤字が続くなど低迷しているが、M&A戦略による業容拡大などに前向きで、成長期待が強い。そうしたなか、29日開催の取締役会において建設業のアビスジャパンの全株式を取得し子会社化することを決議したと発表、これを材料視する形で投資資金が集中している。
■YE DIGITAL <2354> 741円 +42 円 (+6.0%) 本日終値
YE DIGITAL<2354>が4連騰し年初来高値を更新。9月29日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を180億円から183億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を11億円から12億円(同31.9%増)へ、純利益を7億円から7億7000万円(同1.7%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を5円から7円へ引き上げたことが好感された。上期においてビジネスDXや物流DXなどが好調に推移したことに加えて、下期もビジネスDXでの好調継続、需要が旺盛な物流DXでの拡販などが見込まれるためという。なお、年間配当予想は12円(前期10円)となる。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高97億4900万円(前年同期比37.6%増)、営業利益7億1500万円(同5.1倍)、純利益4億7300万円(同55.5%増)だった。
■ヤマウホールディングス <5284> 1,613円 +89 円 (+5.8%) 本日終値
ヤマウホールディングス<5284>が大幅高で3日ぶりに反発。9月29日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を80億円から82億5000万円(前年同期比13.5%増)へ、営業利益を4億円から6億5000万円(同3.1倍)へ、純利益を2億7000万円から4億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。地質調査・コンサルタント業務及び土木工事事業で大口のJV土木工事が計画以上に進捗したことに加えて、グループ全社で取り組んでいる製造原価及び一般管理費削減が奏功した。また、高騰する資材・原材料価格の販売価格への転嫁や、橋梁、高架道路用伸縮装置の製造・販売・設置工事事業で製品販売の特需があったことなども寄与した。
■スターマイカ <2975> 659円 +30 円 (+4.8%) 本日終値
スター・マイカ・ホールディングス<2975>が3日ぶりに急反発した。前週末9月29日の取引終了後に発表した23年11月期第3四半期累計(22年12月~23年8月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.6%減の371億700万円、営業利益が同20.8%減の40億6200万円だった。大幅な営業減益となったものの、直近3カ月間の23年6~8月期の営業利益は7%減にとどまった。第3四半期累計の営業利益の通期計画に対する進捗率は約78%と順調だったほか、株価は前営業日に25日移動平均線を下回る水準に調整していたこともあって、買い戻しの圧力が強まったようだ。前年同期比では販売戸数は減少したものの、グループでの購入・販売活動は計画通りに進捗したという。
■ヨロズ <7294> 985円 +38 円 (+4.0%) 本日終値
ヨロズ<7294>が大幅高で5日ぶりに反発。9月30日に放送されたテレビ東京系経済ドキュメンタリー番組「知られざるガリバー~エクセレントカンパニーファイル~」で同社が紹介されたことが手掛かり材料視された。「自動車の安心・安全・安定を守る縁の下の力持ち!サブフレーム 国内外の自動車メーカーから高評価!」として、サブフレームを中心に紹介された。
●ストップ高銘柄
デジタルプラス <3691> 934円 +150 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
メドレックス <4586> 112円 -50 円 (-30.9%) ストップ安 本日終値
グッドスピード <7676> 717円 -300 円 (-29.5%) ストップ安 本日終値
シライ電子工業 <6658> 505円 -100 円 (-16.5%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース