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【市況】29日の株式相場見通し=反発、米株高で安心感も上値限定的か

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は主力株中心に買い戻し優勢の地合いとなり、日経平均株価は反発しそうだ。前日の米国株市場では原油価格の反落と米長期金利の上昇一服を受け、ハイテク株を中心に目先自律反発狙いの買いが優勢となった。WTI原油先物価格は一時95ドル台をつけたが、終値ベースでは前日比2ドル近い下落となり1バレル=91ドル台まで下落した。また、米長期金利は一時16年ぶりの高い水準となる4.68%まで上昇したものの、その後は4.5%台まで低下した。これを受けFRBによる金融引き締め長期化への懸念がやや後退し、株式市場では全般リバウンド狙いの買いが誘導された。ただ、政府機関の一部閉鎖の可能性やパウエルFRB議長の討論会参加を控え様子見ムードも拭えず、積極的に上値を買い進む動きとはならなかった。東京市場では前日に日経平均が一時700円近い下げをみせ、大引けも500円近い下落となるなど波乱含みの地合いだったが、きょうは米株高を受け自律反発局面に向かいそうだ。一方、3万2000円台では戻り売り圧力も意識され、米株市場同様に日経平均の上げ幅は限られそうだ。

 28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比116ドル07セント高の3万3666ドル34セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同108.428ポイント高の1万3201.277だった。

 日程面では、きょうは8月の失業率、8月の有効求人倍率、8月の鉱工業生産指数、8月の商業動態統計、9月の都区部消費者物価指数(CPI)、8月の自動車輸出実績、8月の住宅着工統計、9月の消費動向調査など。海外では9月の独失業率、9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、8月の米個人所得・消費支出(PCEデフレータ)など。

出所:MINKABU PRESS

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