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【市況】東京株式(大引け)=499円安、前場終盤に値を崩し3万2000円台割れ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は見送りムードの強い地合いとなり日経平均は大きく下値を試す展開に。3万2000円台を終値で下回った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比499円38銭安の3万1872円52銭と大幅反落。プライム市場の売買高概算は16億6147万株、売買代金概算は3兆9872億円。値上がり銘柄数は241、対して値下がり銘柄数は1539、変わらずは27銘柄だった。

 きょうの東京市場は大きく売り優勢に傾いた。きょうは9月期末の配当権利落ち日にあたり224円あまりの下落圧力が働いたが、それを差し引いてもリスク回避ムードの強い地合いだった。日経平均は前引け間際に一気に下げ幅を広げ、後場寄りには700円近く下落する波乱含みの展開となった。前日の欧米株市場が総じて軟調で、米長期金利が約16年ぶりの高い水準をつけるなどハイテク系グロース株には向かい風の強い相場環境となり、東京市場でも市場センチメントが弱気に傾いた。後場後半は買い戻しや押し目買いで下げ渋ったものの、大引け間際に売りが出て戻りは限定的だった。値下がり銘柄数は1500を上回り、プライム上場銘柄の84%を占めた。なお、売買代金は4兆円近くに膨らんだ。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。トヨタ自動車<7203>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが売られ、リクルートホールディングス<6098>、武田薬品工業<4502>なども下落した。日立製作所<6501>、ダイキン工業<6367>が下値を探った。大紀アルミニウム工業所<5702>が急落、FPG<7148>も大幅安。ディア・ライフ<3245>なども大きく水準を切り下げた。

 半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>が頑強、川崎汽船<9107>も商いを伴いしっかり。INPEX<1605>が上値を追い、JT<2914>も買いが優勢だった。三菱重工業<7011>が堅調、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>も強さを発揮した。このほか中外製薬<4519>が上昇した。システム情報<3677>が急騰、日東精工<5957>、ニイタカ<4465>、TOWA<6315>、乃村工藝社<9716>なども大幅高。

出所:MINKABU PRESS

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