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【市況】株価指数先物【引け後】 需給イベント睨んだ先回り的な買いで上昇に転じる


大阪12月限
日経225先物 32150 +70 (+0.21%)
TOPIX先物 2358.0 +7.0 (+0.29%)

 日経225先物(12月限)は前日比70円高の3万2150円で取引を終了。寄り付きは3万1850円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1870円)にサヤ寄せする形で売りが先行し、前場序盤に3万1740円まで下落幅を広げる場面が見られた。売り一巡後は買い戻しが優勢となり、前場中盤にかけて寄り付き水準を回復すると、ランチタイムに一時3万1990円まで下落幅を縮めた。後場の取引開始時に3万1900円辺りまで軟化したものの、現物市場で配当志向の物色が強まるなか、先物市場では配当再投資を睨んだ先回り的なトレードがみられ、中盤に節目の3万2000円を突破。終盤にかけて一段とリバウンド基調が強まり、本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物は売り先行で始まった後は、オプション権利行使価格の3万1750円辺りで下げ渋り、前場終盤にかけてボリンジャーバンドの-1σが位置する3万1970円辺りを捉える動きとなり、後場に入り同水準を明確に上放れてきた。需給イベントに対する先回り的な流れが強まった格好であり、短期筋のショートカバーを誘ったようである。

 日経225先物は朝方に3万1740円まで下落したものの、終値で3万2000円を上回ったことでいったんは調整一巡感が意識されやすいところである。引き続き配当再投資のほか、日経平均株価の定期入れ替えに伴う需給面の影響を受けようが、リバランス自体は機械的に行われるため、需給イベント通過後の新規ポジションを組成する動きが出てくる可能性もありそうだ。このため、まずはボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジとなる、オプション権利行使価格の3万2000円から3万2500円辺りの推移を想定しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.63倍に低下した。一時13.60倍まで下げており、1月16日の安値13.62倍を下回る場面が見られた。配当志向の物色が一巡するなか、ボトム形成が意識されるようだと、次第にNTショートを巻き戻す動きがみられる可能性がありそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村証券が2770枚、JPモルガン証券が1486枚、UBS証券が870枚、三菱UFJ証券が591枚、大和証券が488枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が2611枚、ソシエテジェネラル証券が1230枚、ビーオブエー証券が895枚、シティグループ証券が722枚、ゴールドマン証券が471枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、みずほ証券が8646枚、野村証券が2539枚、ソシエテジェネラル証券が1295枚、BNPパリバ証券が747枚、ドイツ証券が635枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が4357枚、ビーオブエー証券が3399枚、ゴールドマン証券が2785枚、JPモルガン証券が1409枚、シティグループ証券が1262枚の売り越しだった。

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