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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):エクサWiz、JR東日本、三井住友FG

エクサWiz <日足> 「株探」多機能チャートより
■エクサウィザーズ <4259>  410円  +4 円 (+1.0%)  本日終値
 エクサウィザーズ<4259>が続伸。午前11時30分ごろ、画像の内容をもとに、その状況を対話型で説明する生成AIモデル「exaBase Visual QA」を開発したと発表しており、好材料視された。「exaBase Visual QA」は、一般的な生成AIモデルに比べて、画像内の危険性などの状況を高精度に解釈して説明文を生成できるのが特徴。建設現場などでの作業における危険性の判定や保育園や、学校など多様な人の動きがある場所での状況把握などさまざまな分野で利用できるとしている。

■JR東日本 <9020>  8,893円  +67 円 (+0.8%)  本日終値
 JR東日本<9020>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「新幹線を使った生鮮品や電子部品などの小口荷物の大量輸送サービスを2024年度にも始める」と報じられており、好材料視された。記事によると、通常の営業列車に荷物と旅客を同時にのせるほか、荷物専用の列車を定期便として走らせることも目指すという。テレワークの定着で、関東在来線の定期収入がコロナ禍前の8割水準にとどまるなか、物流事業を新たな収益源に育てる方針としている。

■SBIGAM <4765>  576円  +2 円 (+0.4%)  本日終値
 SBIグローバルアセットマネジメント<4765>が4日続伸。19日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、中間配当は8円50銭にすると発表したことが好感された。前年同期に比べて25銭の増配となる。

■三井住友FG <8316>  7,621円  +21 円 (+0.3%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続伸、年初来高値更新となった。ここにきて国内債券市場では10年債利回りが0.7%台で推移しており、一段とマイナス金利解除に向けた思惑が募っている。今週の21~22日の日程で行われる日銀の金融政策決定会合では政策変更がなくても、会合後の植田和男日銀総裁の記者会見でタカ派的発言が想定されることで、同社株などメガバンクをはじめ銀行セクターの株価を刺激している。そのなか、三井住友FGは三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>と比較してPBRが低く、相対的にリターンリバーサル狙いの買いが入りやすい面もあるようだ。

■村上開明堂 <7292>  3,115円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 村上開明堂<7292>は3日続伸し、3月22日につけた年初来高値を更新した。19日の取引終了後、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を通じ、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.05%)、取得総額7億7750万円を上限とする自社株買いを実施すると発表。20日午前に25万株を7億7750万円で取得し、今回の自社株買いは終了したと開示した。機動的な資本政策の遂行を理由としており、これを前向きに評価した買いが入ったようだ。

■ファーマフーズ <2929>  1,557円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 ファーマフーズ<2929>がしっかり。この日、ダイセル<4202>のヘルスケア通信販売事業を10月2日付で承継すると発表しており、好材料視された。健康食品や化粧品などの機能性製品の通信販売を行うダイセルのヘルスケア通信販売事業は、ダイセルが機能性食品素材の事業化を進める過程で社外から譲受したヘルスケア事業の一つ。今回、ダイセルが素材メーカーとして得意とする天然物由来の機能性食品素材の開発と製造に経営資源を集中するなかで、同分野で飛躍的に通信販売事業を拡大しているファーマFへの事業譲渡を決定したとしており、ファーマFの業績への寄与が期待されている。

■日産自動車 <7201>  689.5円  -20.6 円 (-2.9%)  本日終値
 日産自動車<7201>が軟調推移。米下院歳入委員会のジェイソン・スミス委員長が19日、中国の車載電池大手である寧徳時代新能源科技(CATL)との関係について説明するよう、米テスラ<TSLA>のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に書簡を送付したと伝わった。スミス委員長は日産自に対しても、バッテリーのサプライヤーについて説明を求めるため書簡を送ったという。CATLは日本の自動車メーカー各社との取引関係を構築しており、日産自の電気自動車(EV)「アリア」向けのバッテリーを手掛けているとされる。また、日産自が出資参画する車載電池メーカーのAESCグループ(神奈川県座間市)は、中国の再生可能エネルギー関連企業が80%を出資している。米国による中国企業に対する圧力が電動車関連の戦略にどのような影響をもたらすのか不透明感が意識され、日産自の株価に下押し圧力を掛けたようだ。仏ルノーと日産自とアライアンス関係にある三菱自動車工業<7211>も安い。

■参天製薬 <4536>  1,397.5円  -33.5 円 (-2.3%)  本日終値
 参天製薬<4536>が続落した。20日、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。コアベースでの売上収益の見通しは2730億円から2850億円(前期比2.1%増)と、減収予想から一転して増収を計画。コア営業利益は460億円から500億円(13.0%増)に見通しを引き上げた。海外事業が好調に推移したほか、米州医薬品販売事業の合理化が順調に進み、計画を前倒しして完了するメドが立ったという。フルベースでの今期の業績予想も上方修正しており、営業損益の黒字額は320億円から350億円(前期は30億9000万円の営業赤字)に見直した。だが、修正後のフルベースの営業黒字額は、360億円台とする市場のコンセンサスをやや下回っており、物足りないと受け止めた投資家の売りが株価に下落圧力を掛けたようだ。

■フルマルHD <7128>  2,752円  -38 円 (-1.4%)  本日終値
 フルサト・マルカホールディングス<7128>は朝高後に下げに転じた。19日の取引終了後、発行済み株式総数の1.52%に相当する38万9600株を29日に消却すると発表した。株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが低下したと受け止めた買いが先行したものの、上値の重さが意識され、利益確定目的の売りに押された。あわせて同社は子会社のフルサト工業が保有する企業(フルマルHDの孫会社)2社の株式について、現物配当によりフルマルHDが取得し、同社が2社を完全子会社化する組織再編も発表した。

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