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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなかバリュー株物色は継続~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■全般こう着のなかバリュー株物色は継続
■日本ビジネス、23/9下方修正 営業利益 42.20億円←46.67億円
■前場の注目材料:DMG森精機、奈良事業所を拡張、生産技術者400人に倍増


■全般こう着のなかバリュー株物色は継続

20日の日本株市場は、重要イベントを控えるなか、こう着感が強まる可能性がありそうだ。19日の米国市場はNYダウが106ドル安、ナスダックは32ポイント安だった。NY原油先物が一時93ドル台後半に上昇したほか、長期金利の上昇も嫌気され、売り優勢の展開となった。ただし、原油先物がその後下げに転じたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちで積極的な売買が手控えられるなか、終盤にかけて下げ渋る動きだった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比15円高の33055円。円相場は1ドル147円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32950円まで売られる場面も見られたが、33000円を下回る場面での底堅さが意識されていた。主要中央銀行の金融政策決定会合を控えるなかでは、積極的に仕掛けてくる流れにはならないと考えられ、日経平均は前日の終値を挟んでの狭いレンジ推移になりそうだ。

もっとも昨日はTOPIX型優位の展開だった。バリュー株物色の流れのなか、9月期末の配当志向の物色も意識されやすく、こう着感が強まるもののセンチメント悪化にはならない。また、米国では半導体株の一角が軟調だったこともあり、本日も指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性がある。また、個人主体の中小型株については物色が定まらず資金の広がりも限られている。主力のバリュー株のパフォーマンスが良好であることから、過熱感が警戒されるものの資金流入が見込まれる。

なお、FOMCの結果を前に持ち高調整に伴うリバランスの動きはありそうだ。昨日のNT倍率は13.67倍に低下し、1月半ば以来の13.70倍を下回ってきた。TOPIX型優位の展開は継続するものの、いったんは巻き戻す動きも意識しておいた方が良さそうだ。


■日本ビジネス、23/9下方修正 営業利益 42.20億円←46.67億円

日本ビジネス<5036>は2023年9月期業績予想の修正を発表。売上高は1017.03億円から1120.00億円に上方修正した。一方で、営業利益を46.67億円から42.20億円に下方修正した。売上高については、ライセンス&プロダクツ事業において大型案件の新規獲得が大きく寄与したことにより、前回予想を上回る見込み。営業利益については、クラウドインテグレーション事業におけるエンジニアのスキルシフトによる有償稼働率の低下等の影響により、予想を下回る見込みとなった。


■前場の注目材料

・シカゴ日経先物は上昇(33055、大阪比+15)
・1ドル=147.80-90円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続


・DMG森精機<6141>奈良事業所を拡張、生産技術者400人に倍増
・三菱UFJ<8306>三菱UFJ銀行、来年度にも「LBOファンド第2号」組成
・塩野義<4507>新型コロナ治療薬、投与1年後の後遺症リスク低下
・日立建機<6305>部品・サービス売上高3000億円へ、25年度目標
・富士通<6702>独SAPと協業強化、クラウドERPを国内外で一体提供
・東洋紡<3101>車載フィルム拡販、EV絶縁材向け、25年度売上高2倍へ
・JFE<5411>JFEスチールとIBM、設備故障復旧支援システム外販で協業
・JFE<5411>JFE商事、メキシコの鋼板加工拠点にレーザー設備導入


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 8月貿易収支(予想:-6785億円、7月:-663億円)

<海外>
・07:45 NZ・4-6月期経常収支(予想:-45.61億NZドル、1-3月期:-52.15億NZドル)
・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.45%)
《ST》

 提供:フィスコ

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