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【市況】NY株式:NYダウは87ドル高、ソフトランディング期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は続伸。ダウ平均は87.13ドル高の34,663.72ドル、ナスダックは156.37ポイント高の13,917.89で取引を終了した。

イエレン財務長官が週末のインタビューでインフレが着実に鈍化しており、景気後退を回避する軌道にあると楽観的な見解を示し、寄り付き後、上昇。今週に消費者物価指数(CPI)などの重要指標発表を控えた警戒感に一時伸び悩んだ局面もあったが、携帯端末のアップル(AAPL)のイベントを明日に控えハイテクが高く、相場を支えた。終盤にかけナスダックは上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品や小売りが上昇、エネルギーが下落した。

半導体メーカーのクアルコム(QCOM)は携帯端末のアップル(AAPL)が自社開発の遅れで同社とのモデムチップ調達契約を3年間延長することが発表され、上昇。アップル(AAPL)は新製品発表期待を受けた買いが続き、上昇した。ケーブルTVのチャーター・コミュニケーションズ(CHTR)とエンターテインメントのディズニー(DIS)は番組放映契約を巡り対立していたが、プロフットボールNFLシーズン開幕のスポーツ専門局ESPNでの放送を控え合意に至ったため、それぞれ上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は同社のスーパーコンピューター「Dojo」がロボットタクシーやネットワークサービスの普及を加速させて同社の時価総額を高めると、アナリストが投資判断を引上げ、上昇。

食品メーカーのJMスマッカー(SJM)はスポンジケーキ菓子「トウィンキー」のメーカー、ホステス・ブランズ(TWNK)を約56億ドルで買収することで同社と合意したと発表し、下落。一方、ホステス・ブランズ(TWNK)は上昇した。オンライン決済会社のブロック(SQ)はアナリストの投資判断引上げで上昇した。一方で、カジノ運営のMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)はサイバー攻撃により運営に支障が出たため下落。

ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に四半期決算を発表。クラウドの売上鈍化が嫌気され、時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)
《FA》

 提供:フィスコ

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