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【材料】米大手銀ストラテジストが景気回復局面を指摘 アシュラントに注目=米国株個別

 米大手銀のストラテジストは、現在は景気回復局面にあると指摘。過去数年間は明確なサイクルのようには感じられなかったとしながらも、8月の景気の行方を示すマクロのレジーム・インディケーターが2カ月連続で改善し、景気回復局面を示唆ていると指摘している。

 ただ、これまでの平均的な景気回復期間は9カ月間だが、最近は回復期間が短く、長続きしない懸念もあるとも指摘している。歴史的に見ると景気回復期は、循環セクターが好調になる傾向があり、金融を買い、公益事業を売るには良い時期だという。

 同ストラテジストはバリュー、リスク、低品質、小型の各特性のスコアを平均化し、これらの指標をもとに、景気回復局面で有望な銘柄をスクリーニングしている。その中の1つが損害保険のアシュラント<AIZ>。

 同社株は先週末時点で年初来10.6%の上昇とS&P500と比較してアンダーパフォームしているものの、アナリストらの目標株価は平均して21%超の上昇を予測しており、投資判断も「買い」の評価を下している。同社は先月発表の決算も予想を上回るものだった。

 株価収益率は2024年の予想1株利益ベースで10倍以下で取引されており、非常に魅力的だとしている。また、同社は23年度の通期EBITDAの成長予想を良い水準に設定しており、コスト削減プログラムによる節約と保険料引き上げの努力が実を結び始め、近い将来、上振れと引き上げのストーリーが期待できるという。

【企業概要】
 北米、中南米、欧州、アジアで住宅および生活習慣市場にリスク管理ソリューションを提供するほか、モバイル機器および自動車保険、積立型葬儀保険、賃借人保険、貸し手加入住宅所有者保険、モーゲージ評価、およびフィールドサービスも手掛ける保険会社。

(NY時間13:10)
アシュラント<AIZ> 139.85(+1.49 +1.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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