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【市況】株価指数先物【引け後】 3万3250円を挟んでのロング優勢の流れ


大阪9月限
日経225先物 33240 +270 (+0.81%)
TOPIX先物 2394.5 +19.5 (+0.82%)

 日経225先物(9月限)は前日比270円高の3万3240円で取引を終了。寄り付きは3万3080円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3110円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行して始まった。寄り付きを安値にロングが強まり、前場中盤に3万3280円まで買われた。前場終盤にかけて、いったん3万3090円まで軟化したものの、ランチタイムで3万3200円~3万3250円辺りでの推移となり、後場の取引開始後には一時3万3290円と前場に付けた高値を更新した。後場中盤にかけて上げ幅を縮める場面もあったが、引けにかけて買い直されており、日中の高値水準で取引を終えた。

 祝日明けの米国市場は弱い値動きだったが、日経225先物はナイトセッションで節目の3万3000円を上回って終えていたこともあり、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げる格好となった。前場終盤にかけて3万3090円と寄り付き水準まで軟化したものの、ランチタイム以降はボリンジャーバンドの+2σを上回っての推移が継続。オプション権利行使価格の3万3000円を明確に上放れるなか、権利行使価格の3万3250円を挟んでロング優勢の流れであった。

 週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることから、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られる需給状況ではある。ただし、過熱感が警戒されてきたものの、レンジを切り上げる流れが継続するなか、ヘッジに伴うロングによって指数が押し上げられている。現在はオプション権利行使価格の3万3125円から3万3250円処での推移であるが、+2σは3万3230円辺りに位置しているため、同バンドでの底堅さがみられるようだと、3万3250円から3万3500円のレンジに移行する格好となり、8月1日に付けた3万3470円を捉えてくる可能性はありそうだ。

 また、TOPIX先物は12月限が9月限の売買高を上回ってきており、限月交代に伴うロールオーバーが順調に進んでいるとみられる。日経225先物は9月限が上回っている状況であるが、明日にも12月限が上回ることになろう。ロールオーバーが一巡してくるなか、短期的なトレンドを狙った流れから値動きの荒さが目立つ場面もありそうだが、ショートからのエントリーは避けたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で13.88倍と横ばいだった。直近のレンジ内での推移であり、SQ通過まではスプレッドを狙った動きは限られそうである。TOPIXが連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新するなか、相対的な出遅れ感から日経平均株価のリバランスは今後意識されてくると考えられるため、SQ通過後にもNTショートの巻き戻しのタイミングを見極めたいところであろう。

 手口面では、日経225先物はみずほ証券が9415枚、ABNクリアリン証券が2381枚、大和証券が1669枚、JPモルガン証券が1089枚、HSBC証券が986枚の買い越しに対して、モルガンMUFG証券が6510枚、ソシエテジェネラル証券が5933枚、バークレイズ証券が3066枚、ビーオブエー証券が1056枚、シティグループ証券が1008枚の売り越しだった。

 TOPIX先物は、野村証券が1万8503枚、みずほ証券が4848枚、モルガンMUFG証券が2851枚、ソシエテジェネラル証券が1952枚、HSBC証券が1849枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が1万2206枚、UBS証券が5150枚、バークレイズ証券が4055枚、シティグループ証券が2744枚、ドイツ証券が2389枚の売り越しだった。

 なお、日経225先物・TOPIX先物はいずれも限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心であり、12月限で反対売買を行っている。

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