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【市況】【↑】日経平均 大引け| 7日続伸、先物主導で3万3000円台を回復 (9月5日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  32941.41
高値  33036.76(15:00)
安値  32784.32(10:09)
大引け 33036.76(前日比 +97.58 、 +0.30% )

売買高  13億4779万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4891億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は7日続伸、フシ目の3万3000円台回復
 2.前日の米株市場休場で手掛かり材料難も買い続く
 3.後場終盤に先物主導の買い、この日の高値で着地
 4.TOPIXは日経平均に先駆けて33年ぶり高値圏走る
 5.アジア株冴えず、米株先物軟調も円安が追い風に

■東京市場概況

 前日の米国市場は、レーバーデーの祝日で休場。

 東京市場では、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかも日経平均株価は根強い買いが続いた。後場終盤には先物主導で買いが入り、この日の高値で引けた。

 5日の東京市場は、、朝方は模様眺めムードのなか、方向感がつかめず売り買い交錯で始まった。寄り後は目先利益を確定する動きが優勢で、日経平均は下値を探る動きとなったが、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に。前日の米国株市場はレーバーデーの祝日で休場だったことから買い手掛かりに事欠いたが、徐々に強気が優勢の地合いとなり、後場は上昇に転じた。日経平均は7連騰となり終値で8月1日以来となる3万3000円台を回復した。なお、TOPIXの方は33年ぶり高値圏を快走中。アジア株は中国や香港株が安くなるなど高安まちまちの展開となり、米株価指数先物も軟調だったが、外国為替市場で円安が進行したことを背景に市場のセンチメントが改善した。

 個別では、川崎汽船<9107>が大商いで上昇、東京エレクトロン<8035>もしっかり。ニトリホールディングス<9843>が高く、キーエンス<6861>も堅調。HOYA<7741>が値を上げ、FOOD & LIFE COMPANIES<3563>も上昇した。沖電気工業<6703>がストップ高人気となり、星光PMC<4963>も値幅制限いっぱいに買われた。アーレスティ<5852>も商いを膨らませ急騰。三井E&S<7003>なども物色人気を集めた。
 半面、3000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>は後半売り物に押されマイナス圏に。JFEホールディングス<5411>、ソシオネクスト<6526>の下げが目立つほか、サワイグループホールディングス<4887>も大幅安。アドバンテスト<6857>が軟調、リクルートホールディングス<6098>も売りが優勢だった。イーレックス<9517>、JVCケンウッド<6632>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、信越化 <4063>、TDK <6762>、HOYA <7741>、太陽誘電 <6976>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約58円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、第一三共 <4568>、リクルート <6098>、セコム <9735>、大塚HD <4578>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。うち16円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)鉱業、(4)海運業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)金属製品、(3)医薬品、(4)情報・通信業、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△クオンタムS <2338> [東証S]
 シンガポール企業と販売代理店契約結び新事業開始。
△F&LC <3563> [東証P]
 8月既存店売上高が2ヵ月連続前年上回る。
△エネチェンジ <4169> [東証G]
 ENEOS向けEV充電アプリの開発・提供。
△サイバーセキ <4493> [東証G]
 「AWSパートナーパス」ソフトウェアパス部門で最上位に昇格。
△トスネット <4754> [東証S]
 23年9月期配当予想を増額修正。
△北川鉄 <6317> [東証P]
 自動車周辺の低PBR株で投資資金が攻勢で大幅高。
△OKI <6703> [東証P]
 「信越化と共同でGaNパワー半導体素材を低コストでつくる技術を開発」との報道。
△セルシード <7776> [東証G]
 同種軟骨細胞シートの第3相試験開始に期待膨らむ。
△東映 <9605> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券による格上げが手掛かり。
△ニトリHD <9843> [東証P]
 日経平均株価に新規採用。

▼JFE <5411> [東証P]
 公募増資とCBで2000億円調達と伝わる。
▼ソシオネクス <6526> [東証P]
 日経平均新規採用ならずに失望売り先行。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)OKI <6703>、(2)星光PMC <4963>、(3)東京綱 <5981>、(4)アーレスティ <5852>、(5)東映 <9605>、(6)リズム <7769>、(7)サーバワクス <4434>、(8)ファインデ <3649>、(9)メドピア <6095>、(10)JMDC <4483>。
 値下がり率上位10傑は(1)JFE <5411>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)サワイGHD <4887>、(4)泉州電 <9824>、(5)イーレックス <9517>、(6)明治電機工業 <3388>、(7)筑波銀 <8338>、(8)Uアローズ <7606>、(9)青山商 <8219>、(10)ビーウィズ <9216>。

【大引け】

 日経平均は前日比97.58円(0.30%)高の3万3036.76円。TOPIXは前日比4.12(0.17%)高の2377.85。出来高は概算で13億4779万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1076、値下がり銘柄数は671となった。東証マザーズ指数は768.79ポイント(10.70ポイント高)。

[2023年9月5日]


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