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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):DDグループ、ニデック、ZHD

DDグループ <日足> 「株探」多機能チャートより
■カナデン <8081>  1,451円  +130 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 カナデン<8081>が3連騰し年初来高値を更新。29日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を12億5000万円から14億5000万円(前年同期比9.5%増)へ、純利益を8億円から10億5000万円(同2.4%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は520億円(同14.2%増)の従来見通しを据え置いたものの、情通・デバイスにおける産業機械、家庭用電気機器向け半導体・デバイスが順調に推移していることに加えて、円安による為替影響が利益を押し上げるとしている。

■DDグループ <3073>  1,654円  +144 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 DDグループ<3073>が3日ぶり大幅反発。原発処理水の海洋放出に絡み日中関係が悪化、インバウンド関連株全般に売り圧力が広がったが、「実需筋の売りというよりは仕掛け的な売り(空売り)が観測された」(中堅証券ストラテジスト)という。売り対象となっていた居酒屋関連株などは足もとで踏み上げ的な株価押し上げ効果がもたらされているようだ。同社は「わらやき屋」など居酒屋をはじめ複数の業態の飲食店を運営しているが、外食業界でも競争力の強さが指摘されている。24年2月期は営業利益段階で前期比4.8倍の22億5000万円を見込むが、進捗率から増額修正含みとみられている。

■ニデック <6594>  7,606円  +153 円 (+2.1%)  本日終値
 ニデック<6594>が3日続伸。29日の取引終了後、子会社ニデックインスツルメンツが半導体ウエハー搬送用ロボットの新製品を発売したと発表しており、好材料視された。新製品は、バッチ式熱処理装置など、多数の基板をスロットピッチの違うステージへの移載を必要とする工程向けで、ハンドの水平移動にアームリンク構造を用い、最小6.5ミリの狭ピッチまで適用可能な最小回転半径が小さいロボットであることが特徴。また、気密性の高いリンクタイプのアームを採用し、業界トップクラスの清浄度クラスであるISO14644-1の清浄度クラス1に対応しているという。

■オイレス工業 <6282>  2,058円  +41 円 (+2.0%)  本日終値
 オイレス工業<6282>が3日続伸。29日の取引終了後、自社株100万株(発行済み株数の2.92%)を9月20日付で消却すると発表したことが好材料視された。消却後の発行済み株数は3330万505株となる予定だ。

■日本ゼオン <4205>  1,580円  +30.5 円 (+2.0%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、24年3月期に投資有価証券売却益約173億円を特別利益として計上する見込みとなったと発表しており、好材料視された。なお、業績予想に与える影響は、その他要因を含めて精査中としている。

■Zホールディングス <4689>  425.7円  +8.2 円 (+2.0%)  本日終値
 Zホールディングス<4689>が続伸。SMBC日興証券は29日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を550円から650円に引き上げた。「LINEヤフー誕生を機に、コスト抑制の先の成長シナリオに期待」としている。24年3月期の連結営業利益を従来予想の2008億円から2034億円、25年3月期の同利益を2380億円から2422億円に上方修正した。プロモーション費用など販管費削減効果が想定を上回っていることを評価した。また、10月にZHDとヤフー、LINEの3社合併による「LINEヤフー」が誕生することをきっかけにグループ内でシナジー効果発現の取り組みが加速するとみている。

■川崎重工業 <7012>  3,712円  +68 円 (+1.9%)  本日終値
 川崎重工業<7012>が3日続伸した。大和証券が29日、川重の目標株価を3700円から4000円に引き上げた。投資判断は「中立」を継続する。来期にかけて航空機関連での機体製造の回復やエンジン事業の増加が見込まれるほか、車両事業も米ニューヨーク向け地下鉄車両の量産開始による採算好転が期待できると指摘。半導体用ロボットの需要環境好転も視野に入るなか、二輪/四輪関連の持続性が今後の業績のスイングファクターとなるとみる。同証券は川重の25年3月期事業利益予想を1050億円(従来は900億円)に増額した。

■サイバーエージェント <4751>  948円  +16.8 円 (+1.8%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が続伸。この日、子会社Cygamesが展開するクロスメディアコンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」について、中国本土でのパブリッシャーであるビリビリ社から簡体字版の配信が開始されたと発表しており、好材料視された。「ウマ娘 プリティーダービー」簡体字版は、中国本土で8月4日に事前登録を開始し、約10日で登録者数100万人を突破するなど配信開始前から高い関心を集めており、ヒット作となることが期待されている。

■ワークマン <7564>  5,230円  +90 円 (+1.8%)  本日終値
 ワークマン<7564>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2027年をめどに、女性服や機能性の高い服などカジュアル衣料の海外1号店を台湾に出す」と報じられており、海外進出観測が好材料視されたようだ。記事によると、24年2月に台湾や韓国などアジアからのインバウンド客が多い商業施設「イオンモール沖縄ライカム店」(沖縄県北中城村)に、女性向けを中心に扱う衣料品店「#ワークマン女子」を出店し、海外進出への足掛かりとするという。30年に海外売上高比率1割を目指すとあることから、業績への貢献が期待されている。

■ストライク <6196>  3,130円  +45 円 (+1.5%)  本日終値
 ストライク<6196>が続伸。29日の取引終了後、業務提携先であるエスネットワークス(東京都千代田区)と共同で、中小企業庁の「令和4年度補正中小企業活性化・事業承継総合支援事業(中・大規模案件におけるPMI支援実証事業)」に参画すると発表しており、好材料視された。同事業は、中・大規模の中小企業におけるPMIの取り組みの支援にかかる類型を実証する事業。ストライクは対象となる事案をエスネットワークスに紹介する役割を担い、同事業に協力するとしている。

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