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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):あいHD、ジーエヌアイ、ヤマエGHD

あいHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■あい ホールディングス <3076>  2,404円  +204 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 あい ホールディングス<3076>が急伸。前週末18日の取引終了後、前期決算とあわせ今24年6月期業績予想を発表。売上高を前期比14.2%増の530億円、営業利益を同13.4%増の107億円と前期から一転増収増益となる見通しを示しており、これを好感した買いが入った。新製品の開発・販売をはじめ、販路拡大や営業体制の強化などを図り業績向上を目指す。同時に発表した23年6月期決算は、売上高が前の期比1.4%減の463億9600万円、営業利益が同4.2%減の94億3400万円だった。セキュリティー機器が堅調だった一方、電子部品の調達難や欧米の景気減速の影響で情報機器が減少し、全体の足を引っ張った。海外孫会社の売却による収益減少も響いた。あわせて、今期から配当方針を変更することを明らかにした。「配当性向50%以上を基準」とする方針を新たに掲げる。今期の配当予想は前期比10円増の90円とした。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,970円  +165 円 (+9.1%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>は上値追い基調を継続。昨年高値(2015円)を上回り、2021年7月以来およそ2年1カ月ぶりの高値圏に浮上してきた。同社が14日に発表した1~6月期決算は、売上高が前年同期比72.9%増の140億9600万円、営業利益は同5.5倍の54億7600万円と大幅増収増益で着地。主力の特発性肺線維症治療薬「アイスーリュイ」が堅調だったほか、アステラス製薬<4503>との戦略的提携による契約一時金の計上が寄与した。好決算発表以降、同社株は上げ足を加速させている。

■ヤマエGHD <7130>  4,085円  +310 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 ヤマエグループホールディングス<7130>は大幅高。同社は九州地盤の食品卸大手。宅配ピザを展開する日本ピザハット・コーポレーションを昨年買収するなど、業容を広げている。同社が10日に発表した4~6月期決算は、営業利益が前年同期比5割増の32億6800万円と好調。通期では過去最高益更新を見込んでいる。好業績を背景に、同社株は上場来高値圏を舞う展開が続いている。

■シーユーシー <9158>  3,030円  +226 円 (+8.1%)  本日終値
 シーユーシー<9158>が急反発。20日付の日本経済新聞朝刊で、「末期がんや難病の患者らに特化した介護施設『ホスピス型住宅』が急増している」と報じられており、なかで同社と日本ホスピスホールディングス<7061>、アンビスホールディングス<7071>の上場大手3社の23年3月期末の施設数は合計約130カ所となり、3年間で2.7倍になったと紹介されていることが材料視された。記事によると、国が在宅ケアを推進する一方で、高齢者が終末期を過ごす「看取り」の受け皿が不足していることが開設ペース加速の要因という。また、看取り中心ではないが、サンウェルズ<9229>も神経難病のパーキンソン病患者を専門に受け入れていると紹介されている。

■バイセル <7685>  3,905円  +215 円 (+5.8%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>が3日続伸。前週末18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を30万株(発行済み株数の2.06%)、または12億円としており、取得期間は8月21日から11月13日まで。資本効率の向上及び事業環境の変化に対応した柔軟な資本政策を実施するためとしている。

■日本新薬 <4516>  6,069円  +250 円 (+4.3%)  本日終値
 日本新薬<4516>が続伸。米ブラックロック<BLK>日本法人のブラックロック・ジャパンが18日付で財務省に提出した大量保有報告書で、日本新薬株の保有割合が5.34%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は純投資。報告義務発生日は8月15日。

■東電HD <9501>  607円  +24.2 円 (+4.2%)  本日終値
 東京電力ホールディングス<9501>が反発。岸田首相は20日に福島第1原発を訪れ、同原発にたまる処理水の海洋放出設備を視察した。視察とあわせ、東電HDの小早川社長から風評対策に向けた社長直轄チームの新設など社内体制の強化に関して説明を受けたことが伝わっている。政府は今月中にも放出を開始する見通しだ。処理水放出を巡る動きの進展期待を手掛かりに、きょうの同社株は買われ年初来高値を更新した。

■HENNGE <4475>  1,035円  +39 円 (+3.9%)  本日終値
 HENNGE<4475>が4日ぶりに反発。前週末18日の取引終了後、社内稟議や各種申請の電子承認システムであるワークフローシステムを運営するkickflow(東京都千代田区)と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。kickflowが新規に発行する優先株式1万6850株を2億51万5000円で取得する予定。HENNGEは現在、kickflow株式の0.99%を保有しているが、増資後の出資割合は10.91%となる予定。両社は今後販売店契約を締結し、HENNGEが「HENNGE One」の既存ユーザーに対して、kickflowサービスの販売を行う予定としている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■ispace <9348>  1,451円  +37 円 (+2.6%)  本日終値
 ispace<9348>が3日続伸。前週末18日の取引終了後、民間月面探査プログラム「HAKUTO―R」のミッション1に関し、月着陸船による月面着陸が確認できなかったことに伴い、損害保険契約に基づき保険金37億9300万円を受領したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。収益科目は現在協議中。24年3月期の連結業績予想には織り込んでおらず、業績予想への影響が明らかになった段階で速やかに公表するとした。

■AGC <5201>  4,876円  +103 円 (+2.2%)  本日終値
 AGC<5201>は5日ぶり反発。同社は今月2日に上期決算とあわせ、23年12月期通期見通しの下方修正を発表した。東南アジアでの塩化ビニル樹脂や苛性ソーダの販売価格下振れや、米国でのバイオ医薬品関連の新規ライン立ち上げの遅延が要因。これを受け同社株は直近まで下落基調を続けてきたが、きょうは大和証券による格上げを手掛かりに上昇に転じている。

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