【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイフューズ、ひらまつ、VIX短先物
サイフューズ <日足> 「株探」多機能チャートより
サイフューズ<4892>が動意。きょう午後10時から放送されるテレビ東京の経済ニュース「WBS(ワールドビジネスサテライト)」の番組内で紹介される予定となっており、人気化を見込んだ先回り的な買いが流入したようだ。なお、内容は再生医療の現場や世界初の製品開発に取り組む同社の現状などという。
■ひらまつ <2764> 263円 +22 円 (+9.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
ひらまつ<2764>が反発。15日の取引終了後に発表した7月度の月次速報(単体)で全社売上高が前年同月比8.8%増と増収基調が続いたことが好感された。連日の猛暑や円安、物価高などの懸念があるものの、夏休みシーズンが始まり、外食需要及び国内旅行需要を取り込む施策が功を奏し、レストラン、ブライダル、ホテルの全ての事業で増収となったという。
■VIX短先物 <1552> 720円 +50 円 (+7.5%) 本日終値
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が高い。同ETFは米国株式相場の予想変動率を示すVIX指数との連動性を持つ。15日の米国株式市場は調整色が強まり、ダウ工業株30種平均は361ドル安。米VIX指数は16台に急上昇し、同ETFの上昇につながった。中国経済の先行き不透明感が強まるなか、米国における実質金利の上昇がリスク資産である株式への売りを促すシナリオが横たわり、投資家の警戒感が強まっているようだ。日経平均株価の予想変動率を示す日経平均VIも上昇している。
■ロボペイ <4374> 1,880円 +111 円 (+6.3%) 本日終値
ROBOT PAYMENT<4374>が大幅高で3日ぶりに反発。15日の取引終了後に発表した7月度の全社売上高が前年同月比27.5%増となり、増収基調が続いたことが好感された。サブスクペイ、請求管理ロボともに好調に推移している。
■コスモスイニシア <8844> 712円 +38 円 (+5.6%) 本日終値
コスモスイニシア<8844>は軟調地合いに流されず4日続伸、連日の年初来高値更新となった。時価は20年2月以来、3年半ぶりの高値水準を走っている。首都圏を中心にマンション開発・販売を展開するが、訪日外国人を対象に長期滞在型アパートメントホテルなどにも注力しており、最近の訪日客急増を背景にインバウンド特需を取り込むことへの期待がある。24年3月期は営業利益段階で前期比12%増の55億円と2ケタ成長を見込んでいる。ここ急速に上値を伸ばしているが、依然としてPER7倍前後、PBR0.5倍台と割安感が強く、継続的な投資資金の流入が観測される。
■富士製薬工業 <4554> 1,160円 +53 円 (+4.8%) 本日終値
富士製薬工業<4554>が急伸。15日の取引終了後、抗造血器悪性腫瘍剤「レナリドミド」の製造販売承認を取得したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。レナリドミドは台湾のLotus Pharmaceuticalとの資本・業務提携契約に基づき、同社から導入した初の医薬品。富士製薬は抗がん剤のラインアップ強化につなげる。
■デリバリコン <9240> 460円 +14 円 (+3.1%) 本日終値
デリバリーコンサルティング<9240>がしっかり。15日の取引終了後、従業員持株会を設立し、10月から継続的に株式を購入すると発表しており、需給関係にプラスに働くとの期待感から買われたようだ。
■CVSベイ <2687> 861円 +25 円 (+3.0%) 本日終値
シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>は逆行高。800円台前半のもみ合いを続けていたが、きょうは全体地合い悪に逆行し大幅高となった。同社は千葉や東京をテリトリーにホテルやマンションの管理事業を展開するが、訪日外国人観光客の急増を背景に宿泊施設へのニーズが高まっており、収益機会の拡大につながっている。24年2月期は営業利益段階で前期比3.9倍の3億1400万円予想と急回復する見通し。株価は7月中旬にマドを開けて急速に上放れたが、7月19日にザラ場974円の高値をつけてからは目先筋の売りに押され、調整局面に移行していた。きょうは一気に買い優勢に傾いた。東証がきょうの売買分から信用取引の臨時措置を解除、日証金も増担保金徴収措置の解除日にあたり、これは株価面ではポジティブ材料となっている。
■神栄 <3004> 1,340円 +37 円 (+2.8%) 本日終値
神栄<3004>が続伸。午前10時ごろ、子会社の神栄テクノロジーがIoTシステム全体をワンストップで提案し提供するサービス「S3 PLATFORM」によるDX化支援事業を開始すると発表しており、好材料視された。「S3 PLATFORM」は、各種センサーの研究・開発・製造を行い、校正を実施するというセンサメーカーとしての機能を基にしたセンシングの提案から、目的や用途に応じた最適なシステムの選定、更には測定し取得したデータの活用やマネジメントまで、IoTシステム全体をワンストップで提案し提供するサービス。神栄テクノロジーでは同サービスを用い、医薬品分野のGMP/GDP(製造管理/流通管理)や食品分野のHACCP、クリーンルーム管理など厳格な品質管理が求められる用途を中心に、スマートファクトリー化や物流DX化の実現を支援するとしている。
●ストップ高銘柄
久世 <2708> 1,645円 +300 円 (+22.3%) ストップ高 本日終値
アジャイル <6573> 885円 +150 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
エスケーエレ <6677> 2,378円 +400 円 (+20.2%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ダブルスタンダード <3925> 1,393円 -400 円 (-22.3%) ストップ安 本日終値
クリングルファーマ <4884> 630円 -150 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値
モンラボ <5255> 420円 -100 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値
ヘッドウォータース <4011> 6,690円 -1,500 円 (-18.3%) ストップ安 本日終値
デュアルタップ <3469> 479円 -100 円 (-17.3%) ストップ安 本日終値
など、7銘柄
株探ニュース