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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):クボタ、レーザーテク、東芝

クボタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■昭和産業 <2004>  2,911円  +171 円 (+6.2%)  本日終値
 昭和産業<2004>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比82.5%増の33億1300万円となり、通期計画75億円に対する進捗率が44%超に達したことが好感されたようだ。売上高は同11.3%増の897億9900万円で着地。主力の食品事業が増収増益となったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■アニコムHD <8715>  686円  +35 円 (+5.4%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は54%増益で着地」が好感された。
 アニコム ホールディングス <8715> [東証P] が8月7日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比54.4%増の12億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の22億円に対する進捗率は54.6%に達し、5年平均の40.7%も上回った。
  ⇒⇒アニコムHDの詳しい業績推移表を見る

■テクノプロH <6028>  3,771円  +147 円 (+4.1%)  本日終値
 テクノプロ・ホールディングス<6028>は上値指向で3日続伸。7日の取引終了後、23年6月期の連結決算発表にあわせ、24年6月期の業績予想を開示した。最終利益の見通しは前期比8.7%増の167億円と2期ぶりに最高益を更新する計画を示したほか、前期の年間配当を3円増額修正したうえで、今期の年間配当予想は同5円増配の80億円を見込んでおり、これらを好感した買いが集まったようだ。売上収益は同10.1%増の2200億円となる見通し。R&Dアウトソーシングと施工管理アウトソーシングで2ケタの営業増益を計画する。年度末の国内在籍技術者数は2万5900人(前期末比1775人増)、今年度の平均稼働率は94.7%を想定し、業績予想の前提とした。

■雪印メグミルク <2270>  2,082円  +78 円 (+3.9%)  本日終値
 雪印メグミルク<2270>が後場に上げ幅を拡大し、年初来高値を更新した。この日、育児用粉ミルクの価格改定を発表しており、業績面でのポジティブな効果を期待した買いを集めたようだ。対象商品は「雪印メグミルク ぴゅあ」820グラム(缶)など。メーカー希望小売価格の改定率は7.6~7.7%で、10月1日の特約店納品分より値上げをする。

■クボタ <6326>  2,263.5円  +79.5 円 (+3.6%)  本日終値
 クボタ<6326>が3日続伸し年初来高値。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2700円とした。同社は農業機械で国内首位、世界でも3位のシェアを誇る。建設機械や水関連製品も展開している。4日に決算発表を行い23年12月期の連結純利益は従来予想の1860億円から2000億円(前期比27.8%増)に上方修正した。北米を中心に建設機械販売が堅調に推移しているほか、為替の円安も業績を押し上げる見通しだ。同証券では今期の同利益は2035億円と一段の増額修正を予想している。

■レーザーテック <6920>  21,945円  +745 円 (+3.5%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が続急伸。7日の取引終了後に23年6月期の連結決算を発表した。あわせて公表した直近3カ月間の4~6月期の受注高は、前の期の11%減の584億5000万円となったものの、前四半期(1~3月)比では73%増と回復基調を継続した。更に、前期の年間配当をこれまでの見通しから2円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比3円増配の183円に設定しており、買い戻しを誘発する流れとなった。23年6月期の売上高は前の期比69.1%増の1528億3200万円、最終利益が同85.8%増の461億6400万円と、7月24日に開示した内容と同水準となった。今期の業績予想は同日にすでに公表を済ませており、売上高で前期比24.3%増の1900億円、最終利益で同1.8%増の470億円を見込む。なお、同社は今期から受注高予想を非開示とした。短期変動が大きく、中長期的な成長トレンドを予測する指標としての信頼性が低下したためとしている。

■フジテック <6406>  3,680円  +123 円 (+3.5%)  本日終値
 フジテック<6406>が上場来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを104億円から156億円(前期比85.0%増)に上方修正した。2期ぶりに最高益を更新する見込みとなったことを受け、ポジティブ視されたようだ。売上高は2230億円から2260億円(同8.9%増)に修正した。前提為替レートの見直しの影響に加えて、香港の連結子会社が所有する固定資産の売却に伴う特別利益を業績予想に織り込んだ。4~6月期の売上高は前年同期比21.0%増の504億5300万円、最終利益は同24.6%増の35億4600万円だった。国内では新設、修理工事、保守が堅調に推移。東アジアや南アジア地域での採算性の改善も寄与した。

■パイオラックス <5988>  2,155円  +14 円 (+0.7%)  本日終値
 パイオラックス<5988>が反発。午後1時ごろ、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を298億円から305億円(前年同期比10.1%増)へ、営業利益を13億円から16億円(同3.1%減)へ上方修正し、あわせて中間49円・期末53円としていた配当予想を中間55円・期末47円に修正したことが好感された。自動車業界における半導体影響が徐々に緩和した影響で売上高が想定を上回って推移していることが要因という。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高630億円(前期比7.8%増)、営業利益40億円(同1.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高151億円(前年同期比8.5%増)、営業利益9億100万円(同27.1%減)だった。

■東芝 <6502>  4,610円  +26 円 (+0.6%)  本日終値
 東芝<6502>は小高い。7日の取引終了後、TBJH(東京都千代田区)が東芝に対し、非公開化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格の1株4620円を意識した値動きとなっている。TBJHは、投資ファンドの日本産業パートナーズが子会社を通じて100%の株式を保有する買収目的会社。買い付け予定数は4億3288万86株(下限2億8873万1000株、上限設定なし)で、買い付け期間は8月8日から9月20日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる。

■日本農薬 <4997>  642円  -65 円 (-9.2%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 日本農薬<4997>が後場急落。午後2時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高221億8300万円(前年同期比7.6%減)、営業利益13億8500万円(同50.2%減)、純利益10億3800万円(同58.6%減)と大幅減益となったことが嫌気された。国内農薬販売で、過年度の流通在庫の影響などから販売が伸び悩んだことに加えて、海外農薬販売で寒冷な気候が続いた北米で例年よりも害虫の発生が少なく、殺虫剤需要が減少したことが響いた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高1040億円(前期比1.9%増)、営業利益83億円(同5.0%減)、純利益47億円(同4.7%増)の従来見通しを据え置いている。

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