【市況】株価指数先物【寄り前】 3万2250円~3万2500円のレンジ推移に
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32410 +90 (+0.27%)
TOPIX先物 2294.5 +6.5 (+0.28%)
シカゴ日経平均先物 32405 +85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
7日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。ニューヨーク・タイムズ紙が、「ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が来年初めの利下げの可能性を排除しないと述べた」と報じた。米連邦準備理事会(FRB)高官が一段の利上げに慎重な見方を示したことが材料視され、買い優勢の展開となった。4-6月期決算で1株利益が予想を上回ったバイオのアムジェン<AMGN>が4%近く上昇するなど、業績を評価した物色も見られた。S&P500業種別指数はメディア、消費者サービス、各種金融が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、公益事業が下落。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比85円高の3万2405円だった。日経225先物(9月限)は日中比10円高の3万2330円で始まり、その後軟化し3万2200円まで売られた。売り一巡後は3万2200円~3万2330円処で保ち合い、米国市場の取引開始後に上放れると、3万2350円~3万2400円の狭いレンジで推移した。取引終了間際に3万2430円まで買われる場面も見られ、小動きながら3万2410円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は小動きながらも75日移動平均線を支持線としたリバウンドを継続しており、3万2600円辺りに位置する25日線に接近してきた。ボリンジャーバンドの-2σからのリバウンドで前日に-1σを回復し、ナイトセッションでは概ね-1σを上回って推移している。
そのため、オプション権利行使価格の3万2250円~3万2500円のレンジでの推移が意識されやすいだろう。3万2500円突破から25日線を捉えてくる局面では、3万2625円の権利行使価格水準を狙ったロングも入りやすいと考えられる。ただし、SQ前で積極的に仕掛けてくる動きは期待しづらく、直近の荒い値動きでリバランスも進んでいるため、短期的な商いが中心になりそうだ。
反対に、買い先行で始まり早い段階で3万2500円を試す動きがみられないようだと、ショートが入りやすい。レンジ下限に接近する局面があれば、売り一巡後のショートカバー狙いのスタンスで対応したいところである。
VIX指数15.77(前日は17.10)に低下した。ただし、75日線を上回って推移していることから、慎重姿勢は崩せないだろう。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下し、一時14.05倍まで下げる場面が見られた。14.12倍に位置する200日線を下回ってきており、下へのバイアスが強まりやすい。200日線までの調整で、いったんはNTショートの巻き戻しを想定しておきたいところだが、リバウンドの弱さが目立つようだと、NTショートによるスプレッド狙いになりそうだ。
株探ニュース