【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 イトーキ、クルーズ、SANKYO (7日大引け後 発表分)
イトーキ <日足> 「株探」多機能チャートより
8月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
イトーキ <7972> [東証P] ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の65億円→75億円に15.4%上方修正。増益率が55.6%増→79.6%増に拡大し、従来の33期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。上期において、構造改革プロジェクトの推進による採算が想定以上に順調に進捗したことを反映した。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→32円(前期は37円)に増額修正した。
日本ドライ <1909> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は3.1倍増益、自社株買いも発表
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の9.4億円に急拡大して着地。防災設備事業で大型案件の工事が進んだうえ、消火設備用機器・製品の販売が好調だったことが寄与。
上期計画の9.5億円に対する進捗率は99.9%に達しており、業績上振れが期待される。
併せて、発行済み株式数の2.89%にあたる20万株または4億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
クルーズ <2138> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比65.2%増の4.6億円に拡大して着地。ブロックチェーンゲームが加わったGameFi事業(旧ゲーム事業)の利益が大きく伸びたことが寄与。投資事業組合運用益2億円を計上したことも大幅増益に貢献した。
プロパティA <3464> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の17.5億円に急拡大して着地。DX不動産事業で中古販売が順調に増加したうえ、新築物件の引き渡しが集中し、89.5%の大幅増収を達成した。
第1四半期実績だけで、通期計画の21.2億円に対する進捗率は82.6%に達しており、業績上振れが期待される。
データアプリ <3848> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期連結比2.5倍の2.3億円に急拡大して着地。主力のEDI(電子データ交換)ソフトでパッケージの大型案件を前倒しで受注したことに加え、サービス提供を強化しているサブスクリプションモデルでの販売が堅調に推移したことが寄与。
第1四半期実績だけで、通期計画の4.2億円に対する進捗率は54.2%に達しており、業績上振れが期待される。
日山村硝 <5210> [東証S] ★上期経常を53%上方修正、通期も増額
◆24年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の34億円の黒字→52億円の黒字(前年同期は8.8億円の赤字)に52.9%上方修正。国内のガラスびん関連事業を中心に燃料費や原料コストが想定を下回ることに加え、価格改定や品種構成の変化によって販売単価が上昇することが要因。円安による為替差益の発生なども利益を押し上げる。
併せて、通期の同損益を従来予想の33億円の黒字→50億円の黒字(前期は29.5億円の赤字)に51.5%上方修正した。
フジテック <6406> [東証P] ★今期最終を50%上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比24.6%増の35.4億円に伸びて着地。併せて、通期の同利益を従来予想の104億円→156億円に50.0%上方修正。増益率が23.3%増→85.0%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
香港子会社が保有する固定資産の売却に伴う売却益として約52億円を計上することに加え、前提為替レートを見直したことが上振れの要因。
SANKYO <6417> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は98%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比98.2%増の194億円に拡大して着地。パチンコ・パチスロ同時発売した「炎炎ノ消防隊」とのタイアップ機がヒットするなど、パチンコ機、パチスロ機ともに販売台数が増加し、82.9%の大幅増収を達成した。
ティラド <7236> [東証P] ★今期経常を一転30%増益に上方修正、配当も10円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→27億円に50.0%上方修正。従来の13.6%減益予想から一転して29.6%増益見通しとなった。自動車用の販売が想定より伸びることが寄与。アジア・中国子会社の業績好調に加え、人件費やエネルギー費などのコスト増加が計画を下回ることも上振れの要因となる。
業績好調に伴い、従来無配としていた今期の上期配当を10円(前年同期は80円)実施するとし、年間配当は20円になる。
ナカニシ <7716> [東証S] ★今期経常を一転11%増益・最高益に上方修正、配当も2円増額
◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比18.5%増の112億円に伸びて着地。部品不足の緩和によって製品生産が計画通りに推移し、歯科・外科・機工の各事業の販売が堅調だったほか、為替の円安傾向が続いたこともプラスに働いた。
併せて、通期の同利益を従来予想の158億円→195億円に23.2%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して10.5%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
業績好調に伴い、年間配当を従来計画の48円→50円(前期は46円)に増額修正した。
同時に、発行済み株式数の1.18%にあたる100万株または250億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
アニコムHD <8715> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は54%増益で着地
◆24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比54.4%増の12億円に拡大して着地。堅調なペット飼育需要を背景に新規契約件数が順調に伸長し、保険引受収益が増加したことが寄与。契約獲得コストの改善や機動的な資産運用なども利益拡大に貢献した。
株探ニュース