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【市況】NY株式:米国株式市場は反発、来年の利下げ期待が支援

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

ダウ平均は407.51ドル高の35,473.13ドル、ナスダックは85.16ポイント高の13,994.40で取引を終了した。

NY連銀のウィリアムズ総裁がインタビューで、インフレ動向次第では来年の利下げが正当化される可能性に言及したと7日付けのNYタイムズ紙が報じたため、寄り付き後、上昇。先週発表された7月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を下回ったことも手伝い、利上げ終了期待が後押しした。金利先高観の後退でハイテクが買い戻され、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクター別では消費者サービス・メディア・娯楽が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

著名投資家のバフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ(BERK)は好決算を背景に買われた。航空会社のユナイテッド(UAL)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。オンライン決算のペイパル(PYPL)は国内金融サービス会社で初めて米ドル連動のステーブルコイン「ペイパルUSD」を同社サービスに導入したことが好感された。

一方、食品のキャンベル・スープ(CPB)は食品、飲料会社でパスタソースRao’sソースブランドを運営するソボス・ブランズ(SOVO)を27億ドルで買収すると発表し下落。ソボス・ブランズ(SOVO)は大幅上昇した。肉食品メーカーのタイソンフーズ(TSN)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回り、下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は最高財務責任者(CFO)の辞任が嫌気され、売られた。

取引終了後に決算を発表した代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)は強弱混合の結果が失望され、時間外取引で売られている。教育サービス会社のチェグ(CHGG)は自社で教育に特化した人口知能(AI)モデルを開発していると伝わっており、上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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