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【材料】ウーバーは好決算も下落 チャイCFOが年内一杯で退社 成長ペース維持に懐疑的な見方も=米国株個別

 配車サービスのウーバー・テクノロジーズ<UBER>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想外の黒字となったものの、売上高は予想を下回った。そのほか、重要な指標であるブッキングが予想を上回ったほか、EBITDAも予想を上回っている。第3四半期のガイダンスも公表しており、ブッキング、EBITDAとも予想を上回る見通しを示した。

 全体的には好調な決算ではあったものの、株価はネガティブな反応を見せている。同社はチャイCFOが来年の1月5日付で退社することを発表したほか、厳しい市場環境の中で効率化を実現するため、7月に追加の人員削減を実施したことを明らかにした。市場には同社が成長ペースを維持できるのか懐疑的な見方も広がっている模様。

 また、コスロシャヒCEOは「競合のリフト<LYFT>が価格面でより競争的になっており、しばらくはプレイヤーは2社になるであろう」と語った。

 同社株は5月以降、堅調な値動きを続けており、きょうの決算で利益確定売りが出ている可能性もありそうだ。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.18ドル(予想:-0.01ドル)
・売上高:92.3億ドル(予想:93.4億ドル)
・ブッキング:336.0億ドル(予想:334.9億ドル)
  モビリティ:167.3億ドル(予想:164.8億ドル) 
  デリバリー:156.0億ドル(予想:155.3億ドル)
  積載:12.8億ドル(予想:14.2億ドル)
・EBITDA(調整後):9.16億ドル(予想:8.44億ドル)
・月間プラットホーム・カスタマー:1.37億人(予想:1.37億人)

(7-9月・第3四半期見通し)
・ブッキング:340~350億ドル(予想:340億ドル)
・EBITDA(調整後):9.75~10.3億ドル(予想:9.19億ドル)

(NY時間10:37)
ウーバー<UBER> 46.97(-2.50 -5.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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