日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
1日の東京株式市場は強弱観対立のなかも幅広い銘柄に根強い買いが続き、日経平均株価は3万3000円台前半で頑強な値動きが期待できる。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場ではFRBによる利上げが打ち止めとなることへの期待感から主要株価指数が堅調な動きとなった。エネルギー関連株などが買われNYダウが続伸したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上値指向を続けている。この日は新たな手掛かり材料には乏しかったが、シカゴ連銀のグルーズビー総裁が米経済の先行きに対し楽観的な見方を示したことが、強気の市場センチメントを後押しする格好となった。ただ、今週予定されるハイテク大手の決算発表を控え、積極的に上値を買い進む動きは限られた。東京市場では米株続伸を受けて安心感が広がり買い優勢の地合いが続きそうだが、日経平均株価は前日に400円を超える大幅高に買われたこともあり、目先筋の利益確定売りを誘発しやすい面もある。外国為替市場で円売りが加速し、1ドル=142円台まで円安が進んでいることは輸出セクターを中心に追い風要因となりそうだ。
31日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比100ドル24セント高の3万5559ドル53セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同29.366ポイント高の1万4346.024だった。
日程面では、きょうは6月の有効求人倍率、6月の失業率など。海外では7月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、豪中銀の政策金利発表、6月のユーロ圏失業率、7月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、6月の米建設支出、6月の米雇用動態調査など。
出所:
MINKABU PRESS